↓授業日程表を表示 教科の特徴 整形外科は姿勢および運動器の病理と治療を学ぶ学科である。 すなわち、運動器を構成する骨、軟骨、関節、筋肉、腱、神経、血管や皮膚などの他、中枢神経である脊椎や脊髄の外傷や疾患を治療の対象とする。それらの器官や組織には外傷の他、疾患として炎症や腫瘍、先天性疾患、退行性疾患などがあり、整形外科で扱う外傷や疾患は膨大な数になる。骨や軟部組織の悪性腫瘍や重度の多発外傷以外は直接生命に関係する疾患は少ないが、運動器は日常生活の機能に関係するため治療の善し悪しが患者にすぐ分かってしまうため、治療には細心の注意が要求される。 また、外科とは言っても治療は手術ばかりでなく、保存的に治療することが多いのも整形外科の特徴である。保存的治療として、ギブス固定や電気治療、水中治療、牽引療法などの理学療法、コルセットや義足などの装具療法などがある。さらに、小児も対象とするため成長後のことも考慮し治療戦略を立てなければいけない。また、整形外科にはリハビリテーションが併設されていることが多く、そこでは理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語療法士(ST)やマッサージ師などが各々の専門に応じた訓練を行っている。最近、当院ではリハビリテーション科として独立した。本科目は、実務経験のある教員が担当している。 ナンバリング C2605-4A 1.一般目標(GIO:General Instructional Objective) 講義時間数が限られているので、医科大学のように充分な内容は盛り込めないが、歯科の学生であることを考えれば、整形外科の個々の疾患を理解するよりも、歯科にも共通する骨や軟骨、関節を整形外科ではどう考え治療するのかを総論的に理解する。また、整形外科でも人工関節などのインプラントが盛んに使われているので、歯科のインプラントとの違いを理解してもらう。 5年次の病院実習では、整形外科手術の見学であるが、実際の整形外科の手術を見る機会は一生で1回であることを肝に銘じて何かを掴んで手術場を出て欲しい。 2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives) 1)疾患や治療法の暗記ではなく、病態の成り立ちとそれに対する治療法を、解剖や組織の知識を根拠に組み立てて行く訓練をする。 2)現在行われている治療法が必ずしも完璧なものではない。もっと良い治療法はないかを考える。 3)常に、自分が患者だったらどういう治療をしてもらいたいかを考える。 3.方略(LS:Learning Strategy) 講義 1)知識の詰め込みではなく、どうしてそうなるのかを考える。 2)整形外科で扱う器官は体表から触れられることが多いので、自分の身体を触って体験する。 3)病態を理解した上で、もっと良い治療法はないか を、歯科学生なりに考える。 4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価) 全講義終了後に講義内容についての筆記試験を行う。 事前・事後学修 各回の授業内容項目について、教科書の該当部分を読んでおくこと。 【e-Learning】
教科書 エッセンシャル整形外科、奥野富久 他著、医歯薬出版 参考図書 整形外科サブノート、東 博彦 他著、南江堂 オフィスアワー 毎回、講義および実習終了後、現場で 総授業コマ数 4コマ 出席について ---
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