↓授業日程表を表示 教科の特徴 口腔解剖学は、解剖学の一分野であり、口腔を中心として付近の各器官の形態と構造ならびに相互的位置関係について研究する学問である。口腔は消化管の入口であり、口腔には「歯」という特殊な器官が存在する。歯の一部が齲蝕で欠損した場合や抜けた場合にはその形態に応じた補綴をする必要があり、また抜歯時には歯根の形態を把握していなければならない。この口腔解剖学では、保存学、補綴学、口腔外科学などの臨床科目を学ぶ以前の必要な基本的な歯の形態を学習する。 さらに講義に実習を組み合わせることにより、講義のみでは理解が困難な各歯種の形態的特徴を種々の方向から観察し、その情報を三次元的に統合し再現できる能力を養う事ができると考える。この実習を通じて各歯種における形態と名称および歯冠と歯根の形態・バランスなどの特徴を立体的に把握し、続いて学習する臨床科目に役立てていただきたい。 以上のように口腔解剖学の実習を通し、医療人としての高い倫理観や人間性・協調性を身につけ、常に向上しようと努力する力をつける。そして医学・歯科医学を統合的に理解して、全人的な医療を提供するために必要な基本的知識を修得するための基盤をつくる。さらに積極的な自主学習態度と論理的思考および問題発見・解決のための基本的な能力を身につける。(コンピテンシー1、6、7) ナンバリング B0604-2A 1.一般目標(GIO:General Instructional Objective) 歯科大学の学部(アンダーグラジュエイト)教育において、教養科目から基礎科目への登竜門である口腔解剖実習を通して、臨床経過目の基盤となる歯列における個々の歯の位置と役割を理解すると共に歯型彫刻を行うことにより、講義で学んだ知識を基礎として各歯種の特徴を三次元的に理解し、その形態を再現できる。 2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives) 1)歯の立体的特徴を理解し、各歯の形態を再現する。(60%) 2)歯の形態を歯種別に説明する。(20%) 3)歯種を鑑別する。(20%) 3.方略(LS:Learning Strategy) 1)受動的方法:実習説明 2)能動的方法:石膏棒を用いた歯の彫刻実習、口頭試問 3)媒体:教科書、スライドなど 4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価) 1)歯型彫刻実習実習試験(総括的評価) 60% (毎回の制作物の結果、口頭試問・スケッチ試験の結果を組み入れる。) ただし、解剖学実習の出席は解剖学(実習)の評価に加味される。 2)平常点評価(総括的評価)40% 日常的な実習中の態度、実習の出欠状況などを評価する。 事前・事後学修 事前学修:各回で彫刻する歯種の形態を予め歯牙模型で確認し、立体的に把握してから実習に臨むこと。(15分) 事後学修:当日の実習内容を再度見直し、重要なポイントをリストアップして復習すること。(30分) 【e-Learning】
教科書 ・図説新歯牙解剖学:わかば出版 ・口腔顎顔面解剖ノート:学建書院 参考図書 ・歯の解剖学と歯型彫刻方:永末書店 オフィスアワー 平日(8:20~8:50 17:40~18:40):本館11階 解剖学講座 (但し、時間外でも在室であれば可能な限り質問を受け付ける。) 総授業コマ数 30コマ 出席について 実習開始後10分に入室した場合は遅刻とする。公共交通機関の遅延が30分を超える場合は考慮するが、30分以内の場合は考慮しない。
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