第 4 学 年  口腔衛生学(実習)
前 期 計 画 表

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教科の特徴
歯科疾患の予防方法は、その効果が明確な公衆衛生的方法とプロフェッショナルケアがあることを大きな特徴としている。すなわち、セルフケアで達成できない場合であっても、この2 つの方法で目標が達成できるメニューがすでに揃っている。しかし、わが国の歯科保健医療にはこれを効率的に実施するシステムの構築がなく、今後はその構築が必須である。口腔衛生学の講義は、医学・歯科医学を統合的に理解して全人的な歯科医療を提供するために必要な基本的知識の根幹となるものであり、歯科疾患予防のためのセルフケア、パブリックケア、プロフェッショナルケアについて講義する。(コンピテンシー3、4、5、7、8(2)、(3))

ナンバリング
D2704-4A

1.一般目標(GIO:General Instructional Objective)
口腔衛生学は、日常の歯・口腔の健康または歯科疾患の予防について学術的に追究している分野である。また、それに関係する「口腔保健情報」を迅速に提供したり、口腔保健指導に適切な指針を示すことを目的としている。
個人における口腔機能の維持増進のための健診およびリスク評価に基づいた保健指導および予防処置を修得する。

2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives)
1)口腔内診察(齲蝕、歯周疾患、口腔清掃状態)を実施する。(20%)
2)歯科疾患の発病リスクを評価する。(20%)
3)リスク評価に基づいた保健指導を選択および実施する。(20%)
4)リスク評価に基づいた予防処置を選択および実施する。(20%)
5)齲蝕および歯周疾患の疫学データを集計する。(20%)

3.方略(LS:Learning Strategy)
1)受動的方法:講義
2)能動的方法:実習、クリッカーあるいはマークシートによるプレテスト(事後学修の確認を含む)・ポストテスト、ディスカッション
3)媒体:教科書、参考図書、プリント、コンピュータ画像など

4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価)
1)平常点評価(総括的評価):0~10%
   実習における取組状況を評価する。
2)実習試験(総括的評価):80~100%
   実習内容の理解度を多肢選択式試験で評価する。
3)実習レポート(総括的評価):0~10%
   実習項目ごとにレポートを提出させ、評価する。

事前・事後学修
事前学修:第1回 実習に必要な該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第2回 その日の実習に必要な該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第3回 その日の実習に必要な該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第4回 その日の実習に必要な該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第5回 その日の実習に必要な該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第6回 その日の実習に必要な該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第7回 その日の実習に必要な該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
事後学修:第1回 実習内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する。レポート提出が課せられている場合は作成する。(15分)
     第2回 実習内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する。レポート提出が課せられている場合は作成する。(15分)
     第3回 実習内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する。レポート提出が課せられている場合は作成する。(15分)
     第4回 実習内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する。レポート提出が課せられている場合は作成する。(15分)
     第5回 実習内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する。レポート提出が課せられている場合は作成する。(15分)
     第6回 実習内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する。レポート提出が課せられている場合は作成する。(15分)
     第7回 実習内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する。レポート提出が課せられている場合は作成する。(15分)

【e-Learning】

教科書
松久保 隆、八重垣 健、前野正夫 監修:衛生学・口腔衛生学実習書、一世出版

参考図書
1)松久保 隆、八重垣 健、前野正夫、那須 郁夫、小松崎 明、杉原直樹 監修:口腔衛生学2022、一世出版
2)安井利一、山下喜久、廣瀬公治、小松崎 明、山本龍生、弘中祥司 編:口腔保健・予防歯科学 第2版、医歯薬出版

オフィスアワー
実習日の放課後(17:30~18:30):本館10F衛生学研究室

総授業コマ数
15コマ

出席について
出席は講義開始後10分以内に取る。また講義開始30分後までに入室した場合は遅刻とし、公共交通機関の遅延が電車遅延の場合は証明書を担当者に講義終了時にもってくること。公共交通機関の遅延が30分を超える場合は考慮するが、30分以内の場合は考慮しない。

   担当者  『 * 』は実務経験教員を示す
 杉原 直樹 教授*, 吉野 浩一 客員准教授, 石塚 洋一 准教授*
 今井 光枝 歯科衛生士, 鏡 宣昭 非常勤講師*, 高橋 義一 非常勤講師*
 田邉 吉彦 非常勤講師*, 田代 悅章 非常勤講師*, 高柳 篤史 客員准教授
 山岸 敦 客員講師

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月日 時限 コア・カリキュラム 方略(LS)場所 担当者
(その他の)SBOs
内容項目
1 6/4 4,5 F-1-1)-①
患者情報を収集、分析できる。
F-1-2)-①
歯科用器具を安全に操作ができる。
F-2-2)-⑫
口腔内状態を記録できる。
 
実習および演習  新館・7階 第3実習講義室
新館・8階 第2講義室
 
杉原 直樹
石塚 洋一
今井 光枝
1.2桁番号表示法を理解する。
2.集団における齲蝕の診断基準を説明する。
3.齲蝕の検診を実施する。  
実習1 口腔診査法Ⅰ 齲蝕の診査方法
演習問題【e-Learning】
2 6/11 4,5 F-1-1)-①
患者情報を収集、分析できる。
F-1-2)-①
歯科用器具を安全に操作ができる。
F-2-2)-⑫
口腔内状態を記録できる。
F-2-2)-④
歯周組織検査(プラーク染め出し、歯の動揺度検査、歯周ポケット検査)が実施できる。
 
実習および演習  新館・7階 第3実習講義室
新館・8階 第2講義室
 
杉原 直樹
石塚 洋一
今井 光枝
1.集団における歯周疾患の診断基準を説明する。
2.歯周疾患の検診を実施する。 
実習2 口腔診査法Ⅱ 歯周組織の状態の診査方法
演習問題【e-Learning】
3 6/18 4,5 B-3-2)-⑤
歯科疾患のリスク因子を説明できる。
 
実習および演習  新館・7階 第3実習講義室
新館・8階 第2講義室
 
杉原 直樹
石塚 洋一
今井 光枝
1.エナメル生検法(歯質耐酸性)を説明する。
2.唾液緩衝能のう蝕リスク評価法を実施する。
3.唾液緩衝能試験の種類・原理を説明する。
4.歯垢を用いたリスク方法を実施する。
5.唾液中細菌数のリスク方法を実施する。 
実習6 う蝕発病因子の評価法
1)歯質因子および唾液因子の評価方法
2)微生物因子の評価方法
配布資料【e-Learning】
【e-Learning】
データシートおよびレポートの提出
4 6/25 4,5 B-3-2)-②
齲蝕予防における予防塡塞及びフッ化物の応用方法を説明できる。
B-4-1)-③
歯科疾患の疫学的指標を説明できる。
 
実習および演習  新館・7階 第3実習講義室
新館・8階 第2講義室
 
杉原 直樹
吉野 浩一
石塚 洋一
今井 光枝
鏡 宣昭
高橋 義一
田邉 吉彦
田代 悅章
高柳 篤史
山岸 敦
フッ化物による齲蝕予防方法
1.フッ化物局所応用(歯面塗布液および洗口液)の調製ができる。
2.用いるフッ化物溶液中のフッ化物量の計算が実施できる。
3.フッ化物(NaF)の急性毒性量と致死量との関係を説明する。
4.セルフ・ケア、プロフェッショナル・ケアおよびコミュニティ・ケアに用いるフッ化物応用法を区別して説明できる。
齲蝕発病の疫学
1.データを入力して解析用のデータセットの作成ができる
2.歯の状態(DMF)と保健行動との関連性の解析ができる。 
実習4 フッ化物による齲蝕予防方法 <前半>
1)フッ化物溶液の調整
2)フッ素の定量
実習5 齲蝕発病の疫学 <後半>
1)学校歯科検診および保健行動調査結果の入力
2)健診結果の記載と事後措置および保健指導
【e-Learning】
5 7/2 4,5 B-3-2)-②
齲蝕予防における予防塡塞及びフッ化物の応用方法を説明できる。
B-4-1)-③
歯科疾患の疫学的指標を説明できる。
 
実習および演習  新館・7階 第3実習講義室
新館・8階 第2講義室
 
杉原 直樹
吉野 浩一
石塚 洋一
今井 光枝
鏡 宣昭
高橋 義一
田邉 吉彦
田代 悅章
高柳 篤史
山岸 敦
フッ化物による齲蝕予防方法
1.フッ化物局所応用(歯面塗布液および洗口液)の調製ができる。
2.用いるフッ化物溶液中のフッ化物量の計算が実施できる。
3.フッ化物(NaF)の急性毒性量と致死量との関係を説明する。
4.セルフ・ケア、プロフェッショナル・ケアおよびコミュニティ・ケアに用いるフッ化物応用法を区別して説明できる。
齲蝕発病の疫学
1.データを入力して解析用のデータセットの作成ができる
2.歯の状態(DMF)と保健行動との関連性の解析ができる。 
実習4 フッ化物による齲蝕予防方法 <後半>
1)フッ化物溶液の調整
2)フッ素の定量
実習5 齲蝕発病の疫学 <前半>
1)学校歯科検診および保健行動調査結果の入力
2)健診結果の記載と事後措置および保健指導
【e-Learning】
6 7/9 4,5 B-3-2)-①
主な歯科疾患(齲蝕、歯周疾患、不正咬合)の予防を説明できる。
B-3-2)-④
ライフステージに応じた歯科疾患の予防を説明できる。
F-3-2)-①
口腔の健康度やリスクを評価し、対象者に説明できる。
 
実習および演習  新館・7階 第3実習講義室
新館・8階 第2講義室
 
杉原 直樹
吉野 浩一
石塚 洋一
今井 光枝
鏡 宣昭
高橋 義一
田邉 吉彦
田代 悅章
高柳 篤史
山岸 敦
1.与えられた症例を要約する。
2.症例から口腔状態の問題点を抽出する。
3.学校健康診断(歯・口腔)に診査項目を記入する。
4.症例に対する事後措置や保健指導を列挙する。
5.予防方法を立案する。   
実習7 歯科健診と事後措置および歯科保健指導
【e-Learning】
7 7/16 4,5 B-3-2)-③
プラークコントロールの意義と方法を説明できる。
F-1-1)-①
患者情報を収集、分析できる。
F-1-2)-①
歯科用器具を安全に操作ができる。
F-2-2)-⑫
口腔内状態を記録できる。
F-2-2)-④
歯周組織検査(プラーク染め出し、歯の動揺度検査、歯周ポケット検査)が実施できる。
 
実習および演習  新館・7階 第3実習講義室
新館・8階 第2講義室
 
杉原 直樹
吉野 浩一
石塚 洋一
今井 光枝
鏡 宣昭
高橋 義一
田邉 吉彦
田代 悅章
高柳 篤史
山岸 敦
1.口腔清掃の意義と目的を説明できる。
2.口腔清掃状態を評価できる。
3.口腔清掃効果を評価できる。
4.PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)を概説する。  
実習3 口腔診査法Ⅲ 口腔清掃状態の評価および口腔清掃法
1)歯垢顕示剤による歯垢顕示
2)口腔清掃状態の指標の算出
3)口腔清掃法の実習
4) PMTCのデモ
【e-Learning】
8 9/3 4 B-3-2)-①
主な歯科疾患(齲蝕、歯周疾患、不正咬合)の予防を説明できる。
 
客観試験  本館・13階 第1講義室
 
杉原 直樹
吉野 浩一
石塚 洋一
今井 光枝
実習1から実習7の内容すべてを説明できる。 
口腔衛生学実習試験
【e-Learning】

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