↓授業日程表を表示 教科の特徴 【講義】および【実習】 歯科医学を統合的に理解して全人的な歯科医療を提供するためには、歯科理工学の基本的知識の修得は不可欠である。歯科医学では極めて多種類の材料を駆使して歯の欠損を補い、口腔機能の回復を計るが、これに使用される材料・器械・器具の理論と応用に関する学問が歯科理工学である。また歯科理工学の根底をなすものは歯学、工学、理学であり、それらが一体化された学問である。歯科材料の特徴は生体に対する異物としての材料が生体内で長期に機能することであり、この性質と取り扱いに習熟することは、歯科医師となるための必須条件の一つでもある。しかしその範囲は金属、高分子、セラミックス、複合材料と極めて幅広い。臨床諸科目で使用される材料の大部分は歯科理工学で取り扱う項目に含まれ、低学年で学んだ歯科理工学の理論を高学年で臨床に生かすことになる。この関係は極めて密接、かつ重要であり、歯科理工学が基礎科目でありながら臨床科目に近い性格を有している所以であり、医学・歯科医学を統合的に理解して全人的な歯科医療を提供するために必要な基礎的な知識の根幹となるものである。 (コンピテンシー 1、2、3、7) ナンバリング 講義B1301-3A・実習B1302-3A 1.一般目標(GIO:General Instructional Objective) 【講義】および【実習】 歯科医療に用いられる材料の適切な選択と使用能力を身につけるために、歯科材料に使用される素材の種類と特性、器械・器具の取り扱い、基本的成形方法について理解する。 2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives) 【講義】 1)成形修復材の種類と成分および特性を説明する。(30%) 2)歯科用レジンの種類と成分及び特性を説明する。(10%) 3)インプラント材料の種類と特徴を説明する。(10%) 4)金属の接合に必要な材料の種類と性質を使用機器と関連づけて説明する。(10%) 5)埋没材の種類(模型用、ろう付け用、陶材焼成用)と性質を説明する。(5%) 6)切削・研磨用材料と使用機器の特徴を説明する。(10%) 7)歯科材料の認証評価、規格、安全性評価法を説明する。(5%) 8)審美修復材料の種類、特徴、製作法との関連、材料の選択基準を説明する。(5%) 9)歯科材料の力学的、物理的および化学的性質を説明する。(3%) 10)印象材、模型材およびワックスの種類と性質を説明する。(3%) 11)歯科用合金の種類と成分および特性を説明する。(3%) 12)金属の鋳造・熱処理および陶材焼成の特徴を使用機器と関連づけて説明する。(3%) 13)合着・接着用材料の特徴を説明する。(3%) 【実習】 1)歯科材料の力学的、物理的および化学的性質を説明する。(5%) 2)印象材、模型材、ワックスおよび埋没材の種類と性質を説明する。(20〜25%) 3)歯科用合金の種類と成分および特性を説明する。(5〜10%) 4)合着・接着用材料の特徴を説明する。(15%) 5)歯科用レジンの種類と成分及び特性を説明する。(10%) 6)歯科用レジンの重合、金属の鋳造・熱処理および陶材焼成の特徴を使用機器と関連づけて説明する。(20%) 7)成形修復材の種類と成分および特性を説明する。(20%) 8)歯冠修復材料の特徴と性質を説明する。(10〜15%) 9)歯科用CAD/CAMの特徴と用途を説明する。(5%) 3.方略(LS:Learning Strategy) 【講義】12コマ ディスカッション、クリッカーでのプレポストテスト 【実習】33コマ(基礎実習、総合実習) グループワーク、課題解決型実習 4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価) 【評価・出席】 出席および評価は、講義と実習が別科目として取り扱われる。十分留意すること。 【講義評価】100% 1)期末試験(総括的評価):95% 講義内容の理解度を論述、空欄補充、多肢選択、多真偽選択などの記述試験で評価する。 2)平常点評価(総括的評価):5% 日常的な授業における取組状況を評価する。 3)プレ・ポストテスト(形成的評価) 各回の授業において、重要なポイントを把握するため、学生自身が自己の理解度を把握するために行う。 4)講義レポート(形成的評価) 講義後に出題される課題についてのレポート内容を評価する。 【実習評価】100% 1)実習試験(総括的評価):70% 実習内容の理解度を多肢選択および空欄補充などの記述試験で評価する。 必要に応じて口頭試問を課し評価に加味する。 2)平常点評価(総括的評価):20% 検印、提出物など日常的な実習中の取組状況を評価する。 3)実習レポート(総括的評価):10% 実習項目についてのレポート内容を評価する。 事前・事後学修 【講義事前学修】 第1回〜第3回、第5回~第7回、第19回~第23回 ・教育用Webに掲載した講義要旨をダウンロードし、読了しておくこと。(1回5分) ・講義要旨に記載した教科書部分を読んで、ポイントを掴んだ上で授業に臨むこと。(1回10分) 【講義事後学修】 ・当日の授業内容を再度見直し、重要なポイントをノートや講義要旨に追記すること。(1回10分)(週末60分) 【実習事前学修】 第4回、第8回~第17回 ・実習を行う項目の実習書の該当する部分を読んで、ポイントを掴んだ上で実習に臨むこと。(1回5分) 【実習事後学修】 ・当日の実習結果を確認し、結果をまとめた上で、該当する授業内容との結び付きを記載すること。(1回10分)(週末30分) 【e-Learning】
教科書 【講義】 服部雅之、武本真治 編:新編歯科理工学 第6版、学建書院 【実習】 服部雅之、武本真治 編:新編歯科理工学 第6版、学建書院 歯科理工学講座編:2024 歯科理工学実習書 参考図書 【講義】および【実習】 日本歯科理工学会 編:歯科理工学教育用語集 第3版、医歯薬出版 宮坂 平、遠藤一彦、玉置幸道、服部雅之 編:基礎歯科理工学、医歯薬出版 新谷明一、中嶌 裕、宮﨑 隆、米山隆之 編:スタンダード歯科理工学 第8版、学建書院 R.G.Craig: Restorative Dental Materials, Mosby K.J.Anusavice: Philips' Science of Dental Materials, Saunders オフィスアワー 【講義】および【実習】 平日の放課後(17:30~18:00):本館10F歯科理工学講座 (但し、それ以外の時間でも講義担当者が在室であれば可能な限り質問を受け付ける) ※メールでの質問には原則対応しません。 総授業コマ数 45コマ 出席について 出席は講義ならびに実習開始後直ちに取る。以後20分までは遅刻扱いとする。 ただし、 講義・実習開始後10分以内に入室した場合は、総合評価(100点満点)から0.5点を減点する。 講義・実習開始後20分以内に入室した場合は、総合評価から1点を減点する。 20分以降の入室は欠席扱いとするので余裕をもった行動を心掛けること。 講義・実習の欠席は、1時限あたり総合評価から2点を減点する。 ※公共交通機関の遅延が20分を超える場合は考慮することもあるが、20分以内の場合は原則考慮しない。
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