第 1 学 年  心理学《Bクラス》前期
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教科の特徴
 心理学は、人が生きる上で切り離すことのできない「こころ」のしくみと働きを、実証科学的に解き明かし、そこから得られた知見を通して、ひとりひとりがこころ豊かに健やかに生きること、また、よりよいコミュニティや社会づくりに寄与することを目的とする学問である。

 本教科では、心理学基礎研究による主要理論を体系的に学ぶ。具体的には、乳児期から高齢期のこころの発達や心性・認知・学習・感情・対人関係、心身相互作用などに関する基礎知識と理論を理解し、人のこころと行動を心理学的視点から捉える力を養う。
 さらに、個別の複雑で奥深いこころを理解できるよう、多面的・多角的な視点、想像力、柔軟でバランスのよい考え方、豊かな感性を培う。
 その上で、受診者理解や医療面接の基礎となる臨床心理学的知識と理解を学び、良質な歯科医療を提供するための態度と視点を養う。

(コンピテンシー 1、2、3、4、5、6、7、8)

ナンバリング
A0101-1C

1.一般目標(GIO:General Instructional Objective)
 医療職は、受診者の利益に資することを責務とする対人援助職である。受診者のこころを理解し、信頼と安心に基づく人間関係を形成することは、医療の円滑な遂行や質の向上に重要な役割を果たす。
 1年間の講義を通して、こころの科学を理解した上で、受診者にとって最善の歯科医療を提供するために必要な、他者理解の基盤となる自己理解を深め、こころある対話力を身につけるとともに、それらを日常的に実践し、継続的に向上させていく姿勢を養い、Narrative Based Medicine(物語と対話に基づく医療) の礎を築くことを目標とする。

2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives)
①こころとは何か、心理学とはどのような学問であるかを理解し、人の心理を実証科学的に解明することの意義および歯科医師を目指す学生が心理学を学ぶ意義について適切に説明できる。(20%)
②こころのしくみおよび基本的な働きについて理解し、その要点を説明できる。(20%)
③こころの発達および心理臨床の基礎について理解し、適切に説明できる。(20%)
④将来の歯科臨床に応用することを視野に入れ、心理学の基本的知識・概念・視点を修得するとともに、対人理解とコミュニケーションの基礎的能力を養う。(20%)
⑤こころを多面的・多角的に捉える視点を養い、自己理解を深めるとともに、他者理解の力を身につけ、良好な対人関係の形成や適切な支援に資する態度を培う。(20%)

3.方略(LS:Learning Strategy)
1)受動的方法:講義
2)能動的方法:講義への積極的参加・ディスカッション・小レポート・体験学習
3)媒体:プリント、スライド、コンピューター画像、参考図書

4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価)
1)定期試験(総括的評価):行動目標にあげた内容の理解度について、空欄補充、真偽選択、多肢選択式、論述などの記述試験にて評価する。(70%)
2)平常点評価(総括的評価):出席状況と受講態度、積極的参加(講義内容に関する質問・考察などを含む発言)、講義テーマに関連する関心事や課題への主体的とりくみとその報告。(10~30%)
3)形成的評価:講義ノートチェックや小レポート・小テストの内容の質。原則、ペーパーベースでの提示。(10~30%)
講義時間内やオフィスアワーにてフィードバック・評価をおこなう。

事前・事後学修
事前学修:
事前に配布されるプリント等に目を通し、概要を把握する。はじめて出会う心理学理論や専門用語などをチェックしておく。感性や想像力を働かせ、問題意識や自分なりの考えをもった上で講義に臨む。(10分)
第1回:シラバスを読み、心理学とは・こころとは何か、歯科医師になるために なぜ心理学は必修科目なのか、自分なりのイメージや考えを答えられるようにする。(10分)
第2~13回:プリント等に目をとおし、気になる心理学理論や専門用語をピックアップし、関心あることがらについて主体的に調べ、疑問については自身の考えをもったうえで講義に臨む。(10分)
第14回:プリント・資料などすべてを見なおし、心理学理論および専門用語についての理解度を確認し、不確かなところは調べ、質問事項を用意する、また、質問・問題に答えられるよう準備をする。(10分)

事後学修: 
当日の講義内容をふりかえり、重要事項や専門用語などをリストアップして、ノートを作成する。問題事項や自分なりに考えたことをさらに検証する。日々身近にある心理学、自己の心理学的体験への気づきを記録に残し、理解・考察を深める。日常の中でこころを見る習慣を積み重ねていく。(10分)
第1回:当日の講義内容をふりかえり、心理学を学修していく上での心構えをもつ。(5分)
第2~13回:当日の講義内容をふりかえり、配布プリントやノートなどに、重要事項や専門用語を整理する。プリントやノートを見なおして、講義内容や専門用語を正しく理解できているかを、くりかえし確認し、質問に答えられるようにする。理解不足のところは、参考図書にて補う、あるいは、次回以降の講義で質問できるようにする。身近な心理学の世界を味わう。
(10分)
第14回:プリント・資料すべてを再確認する。講義内容を十分に理解しているか、専門用語を正しく使えるかを精査する。日常生活の中で体験した心理学を発言する。(10分)

事前学修・事後学修の評価:
第1~13回: 
事前学修:さまざまなこころのテーマについて、事前学修による知識や考察を取り入れ、また、感性、想像力を働かせてディスカッションをする。
事後学修:ノートに講義内容がわかりやすく整理されているのみならず、身近なこころの世界に気づき、日常の体験と結びつけ、より一層理解・考察を深めている。講義や体験学習、小レポート課題などについて、さまざまな視点から、あるいはまた、深く掘りさげ、くりかえし思案し、気づいたことを報告する。
第14回:   
事前学修:積み重なった知識・理論や自分なりの意見・考察を発言する。
事後学修:心理学の基礎知識・理論が教養として身についており、日常の生活や人間関係、学修全般に活かせる。日々であう心理学的事象への感性を養い、こころを多角的・多面的にとらえる姿勢を習慣化し、こころへの考察を深めている。

【e-Learning】

教科書
テーマごとにプリント、参考資料を配布する。
参考図書、WEB siteなどを随時紹介する。

参考図書
鹿取 廣人ら著編『心理学 第5版補訂版』(東京大学出版会)
長谷川 寿一ほか著『はじめて出会う心理学 第3版』(有斐閣)
山村 豊著『心理学[カレッジ版]』(医学書院)
斉藤 勇 編 『図説 心理学入門 第2版』(誠信書房)
詫摩 武俊 編 『心理学 改訂版』(新曜社) 
無藤 隆ら著『心理学 新版』(有斐閣)
ほか

オフィスアワー
講義前後(特に昼休み)の時間帯に、講義室/教員控室界隈にて。

総授業コマ数
14コマ

出席について
出席は講義開始から5分以内にとる。また講義開始後10 分までに入室した場合は遅刻とし、それ以降は原則欠席とする。終了予定時刻から20分以上前に早退した場合には、欠席扱いとする。遅刻・早退回数に応じた点数を、欠席は1コマあたり3点を、総合成績から減点する。
遅刻・早退・欠席の理由を口頭あるいは文書にて提出のこと。
自ら出席確認を毎回必ず行い、管理すること(1週間経過後の修正は受けつけない)。

   担当者  『 * 』は実務経験教員を示す
 林 百合 非常勤講師*

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月日 時限 コア・カリキュラム 方略(LS)場所 担当者
(その他の)SBOs
内容項目
1 4/9 3 C-2-3
必要な課題を自ら発見し、重要性や必要性に照らして順位付けできる。
C-2-4
課題の解決にあたり、他の学修者や教員と協力してよりよい解決方法を見出し、自ら課題を解決できる。
C-2-6
適切な自己評価ができ、改善のための具体的方策を立てることができる。
C-2-1
講義、国内外の教科書や文献、検索情報等の内容について、重要事項や問題点を抽出、統合し、客観的、批判的に整理して自分の考えを分かりやすく表現できる。
 
講義
ディスカッション 
さいかち坂校舎・2階 第3講義室
 
林 百合
こころとは何か、人のこころを実証科学的に解明する心理学を、歯科医師をめざす学生が学修する意義について理解できる。 
シラバス解説と質疑応答
こころとは、心理学とは、大学生とは..
【e-Learning】
2 4/16 3 PS-03
人間の心理、行動を理解している。
PR-05
医療従事者としてセルフマネジメント能力(レジリエンス、ストレスマネジメント)を養うことができる。
C-2-3
必要な課題を自ら発見し、重要性や必要性に照らして順位付けできる。
C-2-4
課題の解決にあたり、他の学修者や教員と協力してよりよい解決方法を見出し、自ら課題を解決できる。
C-2-6
適切な自己評価ができ、改善のための具体的方策を立てることができる。
D-5-9-1
心身相関を理解している。
D-5-9-7
心身医学的治療を理解している。
 
講義
ディスカッション  
さいかち坂校舎・2階 第3講義室
 
林 百合
こころのしくみおよび基本的な働きについて理解し、その要点を説明できる。
自身のこころの状態を見つめ、自己理解を深め、ストレスマネジメント力を身につける。 
ストレスとメンタルヘルス、ストレスマネジメント
適応反応症(五月病)とは…
【e-Learning】
3 5/7 3 C-2-1
講義、国内外の教科書や文献、検索情報等の内容について、重要事項や問題点を抽出、統合し、客観的、批判的に整理して自分の考えを分かりやすく表現できる。
 
講義  さいかち坂校舎・2階 第3講義室
 
林 百合
人の心理を実証科学的に解明することの意義について理解する。 
心理学のあゆみ(現代心理学の歴史と発展、心理学の目的と方法)
【e-Learning】
4 5/14 3 A-3-1-5-1
末梢神経系の種類を理解している。
A-3-1-5-2
体性神経系の構造と機能を理解している。
A-3-1-5-3
自律神経系(交感神経系と副交感神経系)の構造と機能を理解している。
A-3-1-5-4
中枢神経系(高次脳、脳幹、脊髄)の構造と機能(運動機能、感覚機能、高次神経機能、自律機能)を理解している。
 
講義  さいかち坂校舎・2階 第3講義室
 
林 百合
こころの入り口である感覚・知覚のしくみおよび基本的な働きについて理解する。 
感覚・知覚①感覚のしくみと役割
【e-Learning】
5 5/21 3 PS-03
人間の心理、行動を理解している。
PR-04
自己の知識、技術、態度を恒常的に評価し、自己主導型学習を行い、自己評価能力を高めながら、常に自己の向上を図ることができる。
 
講義
ディスカッション 
さいかち坂校舎・2階 第3講義室
 
林 百合
こころの入り口である感覚・知覚、認知のしくみおよび基本的な働きについて理解する。   
感覚・知覚②複雑で適応的な知覚、認知のしくみと情報処理過程。
【e-Learning】
6 5/28 3 PS-03
人間の心理、行動を理解している。
C-2-3
必要な課題を自ら発見し、重要性や必要性に照らして順位付けできる。
 
講義
ディスカッション 
さいかち坂校舎・2階 第3講義室
 
林 百合
行動と学習のしくみついて理解する。  
学習①心理学におけるさまざまなな学習について:レスポンデント条件づけとオペラント条件づけ
【e-Learning】
7 6/4 3 PS-03
人間の心理、行動を理解している。
PR-05
医療従事者としてセルフマネジメント能力(レジリエンス、ストレスマネジメント)を養うことができる。
C-2-3
必要な課題を自ら発見し、重要性や必要性に照らして順位付けできる。
 
講義
ディスカッション 
さいかち坂校舎・2階 第3講義室
 
林 百合
行動と学習のしくみついて理解する。  
学習②心理学におけるさまざまなな学習について:条件づけと人間の行動
【e-Learning】
8 6/11 3 PS-03
人間の心理、行動を理解している。
 
講義
ディスカッション 
さいかち坂校舎・2階 第3講義室
 
林 百合
記憶のしくみおよび基本的な働きについて理解する。 
記憶①記憶の構成と過程、情報処理モデル
【e-Learning】
9 6/18 3 PR-04
自己の知識、技術、態度を恒常的に評価し、自己主導型学習を行い、自己評価能力を高めながら、常に自己の向上を図ることができる。
C-2-3
必要な課題を自ら発見し、重要性や必要性に照らして順位付けできる。
 
講義
ディスカッション 
さいかち坂校舎・2階 第3講義室
 
林 百合
記憶の種類について理解し、その要点を説明できる。 
記憶②短期記憶と長期記憶など
【e-Learning】
10 6/25 3 PR-04
自己の知識、技術、態度を恒常的に評価し、自己主導型学習を行い、自己評価能力を高めながら、常に自己の向上を図ることができる。
C-2-3
必要な課題を自ら発見し、重要性や必要性に照らして順位付けできる。
 
講義
ディスカッション 
さいかち坂校舎・2階 第3講義室
 
林 百合
記憶のしくみについて理解し、その要点を説明できる。 
記憶③忘却の心理と記憶の質的変容・歪曲
【e-Learning】
11 7/2 3 PS-03
人間の心理、行動を理解している。
 
講義
ディスカッション 
さいかち坂校舎・2階 第3講義室
 
林 百合
行動をひき起こすこころのしくみと働きについて理解し、その要点を説明できる。 
欲求と行動、動機づけ①行動の規定因と、欲求、モチベーションとは
【e-Learning】
12 7/9 3 PR-04
自己の知識、技術、態度を恒常的に評価し、自己主導型学習を行い、自己評価能力を高めながら、常に自己の向上を図ることができる。
 
講義
ディスカッション 
さいかち坂校舎・2階 第3講義室
 
林 百合
フラストレーション時の反応や行動について理解し、自己理解を深める。 
欲求と行動・動機づけ②葛藤、自我の防衛機制
【e-Learning】
13 7/16 3 PS-03
人間の心理、行動を理解している。
 
講義
ディスカッション 
さいかち坂校舎・2階 第3講義室
 
林 百合
行動と密接な関係をもつ感情・情緒・情動について理解し、感情の意味を知る。 
感情・情緒・情動①感情・情緒・情動とは、その役割と客観的指標
【e-Learning】
14 8/27 3 PR-04
自己の知識、技術、態度を恒常的に評価し、自己主導型学習を行い、自己評価能力を高めながら、常に自己の向上を図ることができる。
PR-05
医療従事者としてセルフマネジメント能力(レジリエンス、ストレスマネジメント)を養うことができる。
RE-01
自らの行動を論理的、批判的に振り返り、生涯に向けた自己研鑽に取り組むことができる。
PS-03
人間の心理、行動を理解している。
 
講義
ディスカッション
 
さいかち坂校舎・2階 第3講義室
 
林 百合
歯科医師になるために人のこころを実証科学的に解明する心理学を学ぶ意義を理解し、説明できる。
こころのしくみおよび基本的な働きについて理解し、その要点を説明できる。
さまざまな心理的効果・現象や専門用語を正しく理解している。 
前期のふりかえり(心のしくみと働き)
復習とアペンディクス
【e-Learning】

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