↓授業日程表を表示 教科の特徴 本学のディプロマ・ポリシーにあるように、本学の学生には歯科医学を統合的に理解するのに必要な基本的知識と技能を修得することが求められている。この実習は、1学年後期に行われた教養系理科実習を引き継ぐものであるが、専門科目の一つとして位置づけられている。具体的には「生物学実習」「物理実習と歯科材料の測定」という2つの分野から構成されており、基礎系専門科目に直結する内容が多々含まれている。生物学・物理学の教官にくわえて、歯科理工学などの教官が指導にあたる。並行して開講されている「解剖学実習」や専門科目の講義との関連性も充分に意識して、実習に臨んで欲しい。 【生物学実習】(コンピテンシー6,7) 脊椎動物の解剖の技法を習得するとともに、さまざまな器官系や器官の成り立ちや役割を理解する。さらに第1学年で学んだ顕微鏡の使い方を再点検し、染色体形態や動物の各器官がどのような組織・組織で構築されているかを学ぶ。 【物理実習と歯科材料の測定】(コンピテンシー6,7) 様々な分野に物理的知識を応用するためには、物理学の理論を具体的なイメージを伴って理解している必要がある。また、実験を通して理解したことをまとめ、表現することも不可欠である。実習の8~12回目では、力学や熱、光、磁場に関する実験を通して物理学の理論と現実の現象とが対応していることを実感するとともに、実験結果やそこから得た知識をレポートという形でまとめる練習をする。 また、あらゆる科学的な主張の裏付けに必要な、観察・観測・実験といった行為から、数値化された情報を得るためには測定が必要であるが、このとき得られる測定値は数学などで扱う数値とは違い、誤差などの処理を経て初めて意味のあるものとなる。実習の6、7、13、14回目では、歯科材料の測定が的確に行えるよう、基本的な測定器具・器械の使用法を習得するとともに、測定値の処理法、解析法を習得する。 ナンバリング A0242-2A 1.一般目標(GIO:General Instructional Objective) 1)ヒトを含めた高等生物の構造や機能を理解するため、ヒト以外の生物の器官系や組織の成り立ちを学び、個体発生・系統発生学的な側面から、動物の体の成り立ちを理解する。 2)様々な分野に物理学を応用することができるようになるため、物理学の理論と実際の対応を理解するとともに、実験結果の表現方法を修得する。さらに、歯科材料の測定が的確に行えるよう、基本的な測定器具・器械の使用法を習得するとともに、測定値の処理法、解析法を習得する。 2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives) 【生物学実習】 1)解剖器具を適切に使用する。(約4%) 2)解剖手引きにそって、適切な手技に基づいた解剖を行う。(約4%) 3)注意深い観察を行う。(約4%) 4)観察結果を適切に記載・記述する。(約16%) 5)顕微鏡を適切に使用する。(約4%) 6)上皮組織・支持組織・筋組織・神経組織の特徴を説明する。(約4%) 7)実験データを正しく評価できる。(約4%) 【物理実習と歯科材料の測定】 1)力学の基本的な実験を遂行し、データを解析できる。(約7%) 2)光の波長を測定し、データを解析できる。(約7%) 3)磁石、電流の周囲の磁場を調べ、図示できる。(約4%) 4)金属円柱の体積、質量を測定し、データを解析できる。(約14%) 5)熱量保存の法則を用いて、実験データから比熱求めることができる。(約7%) 6)ローレンツ力が作用している電子に対する実験を行い、電子の比電荷を求めることができる。(約7%) 7)現実の物体が静止しているとき、剛体が並進しない条件と剛体が回転しない条件が成立していることを確認できる。(約4%) 8)ノギス、マイクロメーター、直示天秤を用いた測定を行う。(約4%) 9)測定値を適切な有効数字で表記する。(約4%) 10)測定値を処理する。(約2%) 11)実験結果を統計処理法により解析する。(約2%) 12)適切な形式のレポートを作成する。 (約2%) 3.方略(LS:Learning Strategy) 【生物学実習】 1)解剖器具を適切に使用する。(約4%) 2)解剖手引きにそって、適切な手技に基づいた解剖を行う。(約4%) 3)注意深い観察を行う。(約4%) 4)観察結果を適切に記載・記述する。(約16%) 5)顕微鏡を適切に使用する。(約4%) 6)上皮組織・支持組織・筋組織・神経組織の特徴を説明する。(約4%) 7)特殊感覚であり口腔感覚である味覚を説明する。(約4%) 【物理実習と歯科材料の測定】 1)受動的方法:実習に関する解説講義 2)能動的方法:実習・レポート作成 3)媒体:実習教材、実習書 4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価) 【生物学実習】と【物理実習と歯科材料の測定】のそれぞれの実習回数に比例して、点数を配分し評価する。 【生物学実習】 1)総括的評価: 出席および提出スケッチ・レポート(50%)。 平常点(10%:実習態度) 2)総括的評価:実習試験(40%:実習試験は筆記およびマークシート形式とし、5月24日月曜日の生命の分子的基盤の時間に行う) 【物理実習と歯科材料の測定】 1)形成的評価:実験課題内容の理解を促すために、レポートの途中経過をチェックする 2)総括的評価:実験課題について提出されたレポート(7割)、平常点(3割) 事前・事後学修 【生物学実習】 シラバスの内容項目、行動目標(SBOs)をよく読み、その回にやる実習内容をよく理解しておくこと。 事前学修 1)第1~5回 主として生きた動物を扱う実習であり、からだを構成する臓器や組織について教科書および参考書の該当項目に目を通しておくこと。(15分) 2)第15回 免疫システム、特に抗原抗体反応や免疫組織化学的染色について、教科書および参考書の該当項目に目を通しておくこと。(15分) 事後学修 1)第1~5回 からだを構成する臓器や組織について実習書をもとに、教科書および参考書を使って実習内容を整理しておくこと。(15分) 2)第15回 抗原抗体反応や免疫組織が学的染色について実習書をもとに、教科書および参考書を使って実習内容を整理しておくこと。(15分) 【物理実習と歯科材料の測定】 事前学修 1)第6~12回は自分が行う実習を表で確認し、実習書の該当ページを読んでくる。(15分程度) 2)第6、8~12回は予習レポートを提出する。(15分程度) 3)第12回:新編歯科理工学第7版第4章印象材(p.63~74)、第5章模型材(p.91~99)を読んでおくこと(15分) 4)第13回:情報科学で学習したMicrosoft Excelの操作方法について復習しておくこと(15分) 事後学修 1)各回ともレポートを作成、提出する。(60分程度) 2)第12回:実習内容を復習し、新編歯科理工学第7版第4章印象材(p.63~p.74)、第5章模型材(p.91~99)の理解を深めること(20分) 3)第13回:実習内容を復習し、統計処理の手技を確認すること(20分) 評価 各回のレポート作成中に形成的評価を行い、提出されたものについて総括的評価を行う。 【e-Learning】
教科書 【生物学実習】 プリント(実習中に配布) ※デジタル機器の持ち込みは一切禁止である。講義資料を持ち込みむ場合は、紙媒体に限る。 【物理実習と歯科材料の測定】 東京歯科大学物理学研究室編:物理学実験(実習中に配布)、新編歯科理工学第7版(7/9,7/16の実習で使用) 参考図書 【生物学実習】 当該科目の教科書および参考図書を参照。 【物理実習と歯科材料の測定】 1年次の物理学の教科書、プリント 、生体現象の物理学のプリント オフィスアワー 【生物学実習】:実習終了後(実習室内)もしくは、 月曜~金曜の放課後18時まで(8階教員室を訪問してください。)※メールやSNSを使った質問には原則対応しません。 【物理実習と歯科材料の測定】:毎週火曜日 昼休み(11:45~12:55):さいかち坂校舎8階 教員室 総授業コマ数 30コマ 出席について 【物理実習と歯科材料の測定】 白衣を正しく着用の上、入室すること。授業開始時に2コマ分の出席を取る。授業開始後、実習前の説明が終わる前に来れば1コマ目は欠席、2コマ目は出席。それ以降は2コマとも欠席の扱いとなる。 【生物実習】 出席の確認は、講義開始のチャイムと同時に「正しく白衣を着用し、自席に着席している学生」を出席とする。出席確認後から実習作業前にかけて入室した場合は遅刻とし、作業開始後に入室した場合は欠席とする。動物解剖を伴わない場合は、講義開始10分後までに入室した場合は遅刻とし、それ以降は欠席とする。公共交通機関の遅延が公式発表で30分を超える場合のみ考慮し、30分以内の場合は考慮しないため、余裕を持って登校すること。不正が発覚した場合、厳正に対処する。
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