第 1 学 年  基礎物理学(Ⅱ)
後 期 計 画 表

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教科の特徴
 基礎物理学の一般的な特徴は前期計画表に書いたとおりです。後期も前期までと同様に、法則、定義と物体や現象の捉え方への理解を通して、ディプロマ・ポリシーに掲げられた、積極的な自主学修態度と論理的思考および問題発見・解決のための基本的な能力を身につけてもらうために、そして医学・歯科医学を統合的に理解して全人的な歯科医療を提供するために必要な基本的知識を得てもらうために、本講義では電磁気学、測定の誤差論、剛体の力学の基礎を学びます。(コンピテンシー6、7)
 第1学年後期には剛体の力学、電磁気学と誤差論を学びます。どれも物理学の重要な分野であるというだけでなく、医学・歯科医学を統合的に理解しようとするときにどうしても必要となるものです。前期に力学で学んだ様々な概念はその適応範囲を広げる形で剛体の力学や電磁気学にも現れますから、前期に学んだことを思い出しながら剛体の力学や電磁気学の勉強をしてください。また、誤差論は、得られた測定値や結果がどの程度信頼できるかを理解するためにどうしても必要な知識です。医療系では特に重要な知識ですので、こちらも良く理解してください。

ナンバリング
A0212-1B

1.一般目標(GIO:General Instructional Objective)
物理学の法則、定義と物体や現象の捉え方への理解を通して生命科学のよりよい理解をするために、剛体の力学、電磁気学、誤差論の基本的な概念や法則を理解し、物理学的思考方法を修得する。

2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives)
1)電気とは何かを説明する。(約10%)
2)点電荷に働くクローン力を求める。(約10%)
3)電場とは何かを説明する。(約10%)
4)電位とは何かを説明する。(約10%)
5)金属の電気に関する特徴を説明する。(約5%)
6)オームの法則を説明する。(約10%)
7)磁場とは何かを説明する。(約5%)
8)ローレンツ力を説明する。(約10%)
9)剛体が並進しない(並進し出さない)条件を説明する。(約5%)
10)剛体が回転しない(回転し出さない)条件を説明する。(約10%)
11)直接測定の誤差を説明する。(約5%)
12)間接測定の誤差を説明する。(約10%)

3.方略(LS:Learning Strategy)
受動的方法:講義、ビデオ教材視聴、演示実験
能動的方法:演習、ディスカッション、Classroomやクリッカーによるピアインストラクション、質問提出、課題提出
媒体:プリント、教科書、板書、ビデオ教材、パソコン映像

4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価)
1)後期定期試験において、記述試験等による総括的評価を行う。(100%)
2)授業への取り組み等を日常点として減点法により総括的評価を行う。
(-20%)
3)適宜、クリッカーやプリントの課題提出等による形成的評価を行い、授業の中で解説する。

事前・事後学修
事前学修
第1回:物理Iの内容を復習する。(2時間程度)
第2回:第1回授業内容を再度見直す。(10分程度)
第3回:第2回授業内容を再度見直す。(10分程度)
第4回:第3回授業内容と第4回自然科学演習の内容を見直す。(15分)
第5回:第4回授業内容を再度見直す。(10分程度)
第6回:第5回授業内容を再度見直す。(10分程度)
第7回:第6回授業内容を再度見直す。(10分程度)
第8回:第7回授業内容を再度見直す。(10分程度)
第9回:第8回授業内容と第8回自然科学演習の内容を見直す。(15分)
第10回:基礎物理学Ⅰで学んだ力のつり合いを復習する。(20分程度)
第11回:第10回授業内容を確認する。(10分程度)
第12回:配布プリントの空欄を埋めておく。(20分程度)
第13回:第12回授業内容を再度見直す。(10分程度)
事後学修
第1回:第1回授業内容に関する質問を提出する。(5分)・第1回授業内容を復習する。(20分程度)
第2回:第2回授業内容に関する質問を提出する。(5分)・第2回授業内容を復習する。(20分程度)
第3回:第3回授業内容に関する質問を提出する。(5分)・プリントの課題に取り組む。(20分程度)
第4回:第4回授業内容に関する質問を提出する。(5分)・プリントの課題に取り組む。(20分程度)
第5回:第5回授業内容に関する質問を提出する。(5分)・第5回授業内容を復習する。(20分程度)
第6回:第6回授業内容に関する質問を提出する。(5分)・第6回授業内容を復習する。(20分程度)
第7回:第7回授業内容に関する質問を提出する。(5分)・第7回授業内容を復習する。(20分程度)
第8回:第8回授業内容に関する質問を提出する。(5分)・第8回授業内容を復習する。(20分程度)
第9回:第9回授業内容に関する質問を提出する。(5分)・第1~9回授業内容を復習する。(60分程度)
第10回:第10回授業内容に関する質問を提出する。(5分)・第10回授業内容を復習する。(10分程度)
第11回:第11回授業内容を復習する。(20分程度)
第12回:第12回授業内容を復習する。(20分程度)・プリントの課題に取り組む。
第13回:第13回授業内容を復習する。(20分程度)・プリントの課題に取り組む。
事前学修、事後学修の評価
1.課題提出、質問提出にて評価を行う。
2.授業内でクリッカーを用いて理解度を確認する。(形成的評価)
3.提出された質問に回答、コメントする。

【e-Learning】

教科書
原 康夫 著:第3版 物理学入門、学術図書出版

参考図書
金原 粲 著:これだけはおさえたい物理、実教出版
朝永振一郎 著:物理学とは何だろうか(上、下)、岩波新書
赤間松太郎 著:医歯系の物理学、東京教学社

オフィスアワー
毎週水 16:10~18:00:さいかち坂校舎8階 池上教授室

鈴木非常勤講師のオフィスアワーについては、一般物理学Ⅱを参照すること。

総授業コマ数
13コマ

出席について
出席は講義開始直後に取る。講義開始後、10分以内に入室した場合は遅刻とし、それ以降は欠席とする。また、交通機関の遅延は考慮するが、遅延の状況と比べて入室が遅い場合には遅刻または欠席とする。

   担当者  『 * 』は実務経験教員を示す
 池上 健司 教授, 鈴木 敏彦 非常勤講師*

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月日 時限 コア・カリキュラム 方略(LS)場所 担当者
(その他の)SBOs
内容項目
1 10/2 3 C-1-2)-③医療機器に応用される電磁現象を説明できる。
 
講義、演示実験、演習  さいかち坂校舎・2階 第2講義室
 
池上 健司
1)電気とは何かを説明する。 
1.電荷と電気力
1)電荷と、電荷保存則
  (1)電荷
  (2)帯電のメカニズム
  (3)電荷保存則
【e-Learning】
2 10/9 3 C-1-2)-③医療機器に応用される電磁現象を説明できる。
 
講義、演示実験、演習  さいかち坂校舎・2階 第2講義室
 
池上 健司
2)点電荷に働くクーロン力を求める。
3)電場とは何かを説明する。 
2)クーロンの法則
  (1)クーロンの法則
  (2)電気力の重ね合わせ
3)電場(電界)
  (1)電場(電界)の考え方
【e-Learning】
3 10/16 3 C-1-2)-③医療機器に応用される電磁現象を説明できる。
 
講義、ビデオ教材視聴 演習  さいかち坂校舎・2階 第2講義室
 
池上 健司
3)電場とは何かを説明する。 
3)電場(電界)
  (1)電場(電界)の考え方
  (2)電場の定義
  (3)点電荷が周囲に作る電場
【e-Learning】
4 10/23 3 C-1-2)-③医療機器に応用される電磁現象を説明できる。
 
講義、演習  さいかち坂校舎・2階 第2講義室
 
池上 健司
4)電位とは何かを説明する。 
4)電気的位置エネルギー(クーロン力による位置エネルギー)と電位
  (1)電気的位置エネルギー(クーロン力による位置エネルギー)
【e-Learning】
5 10/30 3 C-1-2)-③医療機器に応用される電磁現象を説明できる。
 
講義、演習  さいかち坂校舎・2階 第2講義室
 
池上 健司
4)電位とは何かを説明する。 
  (2)電位
  (3)クーロン力による位置エネルギーとエネルギー保存則
【e-Learning】
6 11/6 3 C-1-2)-③医療機器に応用される電磁現象を説明できる。
 
講義、演示実験、クリッカーによるピアインストラクション   さいかち坂校舎・2階 第2講義室
 
池上 健司
5)金属の電気に関する特徴を説明する。 
5)導体と電場
  (1)導体と絶縁体(金属はなぜ電流を通すのか。)
  (2)導体と電場(静電遮蔽:金属はなぜ電波を通さないのか。)
【e-Learning】
7 11/13 3 C-1-2)-③医療機器に応用される電磁現象を説明できる。
 
講義、演習  さいかち坂校舎・2階 第2講義室
 
池上 健司
6)オームの法則を説明する。 
6)電流と磁場
  (1)電流とは何か。
  (2)電流を流すことの出来る物体と自由電荷
  (3)オームの法則
【e-Learning】
8 11/20 3 C-1-2)-③医療機器に応用される電磁現象を説明できる。
 
講義、実験映像視聴、演習  さいかち坂校舎・2階 第2講義室
 
池上 健司
6)オームの法則を説明する。
7)磁場とは何かを説明する。  
  (3)オームの法則
  (4)磁石の周囲の磁場
【e-Learning】
9 11/27 3 C-1-2)-③医療機器に応用される電磁現象を説明できる。
 
講義、実験映像視聴、演習  さいかち坂校舎・2階 第2講義室
 
池上 健司
8)ローレンツ力とは何か説明する。 
  (5)電流の周囲の磁場
  (6)磁場から電流が受ける力
  (7)磁場から動いている電荷が受ける力(ローレンツ力)
【e-Learning】
10 12/4 3 C-1-2)-①
生体現象と医療機器の原理における物体の力学的な運動を説明できる。
 
講義、演習、ディスカッション、演示実験   さいかち坂校舎・2階 第2講義室
 
鈴木 敏彦
9)剛体が並進しない(並進し出さない)条件を説明する。 
2.物体の並進と回転
 1)物体の並進
  (1)剛体とは何か。
  (2)義歯に働く力
  (3)剛体が並進しない(並進し出さない)条件
【e-Learning】
11 12/11 3 C-1-2)-①
生体現象と医療機器の原理における物体の力学的な運動を説明できる。
 
講義、演示実験、演習  さいかち坂校舎・2階 第2講義室
 
鈴木 敏彦
10)剛体が回転しない(回転し出さない)条件を説明する。 
 2)剛体の回転
  (1)力のモーメント
  (2)剛体が回転しない(回転し出さない)条件
【e-Learning】
12 12/18 3 A-2-2)-③実験・実習の内容を決められた様式にしたがって文書と口頭で発表できる。
 
講義、演習  さいかち坂校舎・2階 第2講義室
 
池上 健司
11)直接測定の誤差を説明する。 
3.測定と誤差
1)誤差と有効数字
  (1)誤差とは何か。
  (2)有効数字
  (3)誤差の表し方
【e-Learning】
13 1/15 3 A-2-2)-③実験・実習の内容を決められた様式にしたがって文書と口頭で発表できる。
 
講義、演習  さいかち坂校舎・2階 第2講義室
 
池上 健司
12)間接測定の誤差を説明する。 
2)測定値の表し方
  (1)測定値の相対誤差と絶対誤差
  (2)測定値の表し方
【e-Learning】

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