第 1 学 年  実習自然科学Ⅰ《A班》
後 期 計 画 表

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教科の特徴
 この実習を通して、積極的な自主学修態度と論理的思考および問題発見・解決のための基本的な能力を身につけてほしい。(コンピテンシー 6,7)
【化学】
化学は基本的には実験化学なので、化学の学習はまず実験から始まると言っても過言ではありません。研究実験は新たな法則や事実の発見を目的としますが、この化学実習ではこれと同じ態度、心構えで自ら実験を行います。一連の実験を行うことで、確立された法則や事実を体験的に確かめるとともに、得られたデータの解析能力を養うことを目標にします。実習は定性分析から始まって簡単な定量分析も行います。
【生物学】
動物のさまざまな器官の成り立ちや役割を理解するとともに、顕微鏡を使って、染色体の形態や動物の各器官がどのような組織・組織で構築されているかを学びます。また、口腔感覚の一つであり特殊感覚である味覚は、歯科医学にとって最重要な項目であり、自身を被験者としてより深く理解します。


ナンバリング
A0241-1B

1.一般目標(GIO:General Instructional Objective)
【化学】
自然科学の一端に触れることで化学反応の現象変化を理解する。
【生物学】
ヒトを含めた高等生物の構造や機能を理解するため、生物の器官や組織を顕微鏡を用いて観察すると共に、自分自身を被験者とした味覚実験を行うことで、口腔の感覚に関する理解を深める。


2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives)
【化学】
1) 定性分析・定量分析の基本的な方法を説明できる。(10%)
2)薬品・器具の安全な取り扱いができる。(20%)
3)化学反応による変化を把握できる。(20%)
4)得られた結果について考察できる。(30%)
5)定量的なデータ解析ができる。(20%)
【生物学】
1)実験器具を適切な手技に基づ使用できる。(10%)
2)注意深い観察を行い、観察結果を適切に記載・記述できる。(50%)
3)顕微鏡を適切に使用できる。(10%)
4)血液、上皮組織・支持組織・筋組織・神経組織の特徴を説明できる。(10%)
5)染色体の形態と核型を説明する。(10%)
6)味覚について概説できる。(10%)


3.方略(LS:Learning Strategy)
【化学】
1)実習内容の講義
2)実習
【生物学】
1)実習内容についての講義
2)実験と観察実習
3)スケッチ・レポート

4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価)
実習回数に合わせて算出した化学および生物学のそれぞれの評価を足したものを、実習自然科学Ⅰの評価とする。
【化学】
1)実習内容の習得度を判定するため、毎回ポストテスト実施する。
2)総括的評価:ポストテストの得点(60%)、平常点(出席および実習態度)(40%)
【生物学】
1)実習内容について、毎回、スケッチ・レポートを提出する。
2)総括的評価: 出席および提出スケッチ・レポート(目的を理解して丁寧な観察スケッチを行ったか。レポートの記載は適切か。)(50%)。 平常点(出席および実習態度)(10%)。実習試験(40%)。
3)生物学実習で行った課題については、生物学(Ⅱ)の講義時間を使って記述およびマークシートの試験を行う予定である。試験日は2024年1月24日1限を予定。

事前・事後学修
【化学】
事前:実習テキストをよく読んで、その回に実施する実習内容をよく理解しておくこと。基礎化学Ⅱ/一般化学Ⅱの関連する授業内容を復習しておくこと。
事後:返却されたポストテストの内容および関連事項を復習し、理解しておくこと(基礎化学Ⅱ/一般化学Ⅱの期末試験の出題範囲に含まれるため)。
【生物学】
事前:実習内容と直接関連する「生物学」・「生物の構造と機能」の内容をよく理解しておくこと。実験を始める前に、実習についての解説を注意深く聞き、実習テキストをよく読んで、実習内容をよく理解しておくこと。
事後:実習で学んだことを確認し、理解しておく。

【e-Learning】

教科書
【化学】
化学研究室で作成した実習テキストおよび必要に応じてプリントを配布する。
【生物学】
毎回、実習プリントを配布する。

参考図書
【化学】
サイエンスビュー 化学総合資料、実教出版
【生物学】
フォトサイエンス生物図録:鈴木孝仁監修、数研出版
基礎から学ぶ 生物学・細胞生物学 第4版:和田 勝 著 羊土社

オフィスアワー
化学、生物学それぞれの科目の、オフィスアワーの項目を参照。

総授業コマ数
26コマ

出席について
【化学】
出席は講義開始直後に確認する。講義開始10分後までに入室した場合は遅刻とし、それ以降は欠席とする。軽微な理由での電車遅延による遅刻は考慮しない。電車の運転見合わせや病気等の特殊事情による遅刻や欠席の場合は、担当教員に相談すること。正当な理由がない欠席および遅刻の場合は、欠席1回につき4点、遅刻1回につき2点を期末試験の得点から減ずる。
【生物学】
講義開始のチャイムと同時に「正しく白衣を着用し、自席に着席している学生」を出席とする。出席確認後から実習作業前にかけて入室した場合は遅刻、作業開始後に入室した場合は欠席とするが、許可を受けて実習に参加すること。動物解剖を伴わない場合は、講義開始10分後までに入室した場合は遅刻とし、それ以降は欠席とする。公共交通機関の遅延が公式発表で30分を超える場合のみ考慮し、30分以内の場合は考慮しないため、余裕を持って登校すること。不正が発覚した場合、厳正に対処する。

   担当者  『 * 』は実務経験教員を示す
 西川 慶一 准教授, 加藤 哲男 客員教授*, 野口 暁男 非常勤講師
 佐藤 正樹 准教授, 橋本 貞充 客員教授*, 遠山 光則 客員教授
 松浦 由美子 准教授*, 菅野 亜紀 教授*

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月日 時限 コア・カリキュラム 方略(LS)場所 担当者
(その他の)SBOs
内容項目
1 10/3 3,4 A-2-1)-③
課題を解決する具体的な方法を発見し、課題を解決できる。
A-2-1)-④
課題の解決に当たり、他の学習者や教員と協力してよりよい解決方法を見出すことができる。
C-1-1)-①
原子と生体を構成する元素を説明できる。
 
講義、実習、ポストテスト  さいかち・第2実習講義室  西川 慶一
加藤 哲男
野口 暁男
1) 定性分析・定量分析の基本的な方法を説明できる。
2)薬品・器具の安全な取り扱いができる。 
化学実習①
1.ガイダンス
  1)諸注意
  2)定性分析の説明
  3)廃液処理について
2.試薬の調製
  1)検出試薬の調製
2 10/10 3,4 A-2-1)-③
課題を解決する具体的な方法を発見し、課題を解決できる。
A-2-1)-④
課題の解決に当たり、他の学習者や教員と協力してよりよい解決方法を見出すことができる。
C-1-1)-①
原子と生体を構成する元素を説明できる。
 
講義、実習、ポストテスト  さいかち・第2実習講義室  西川 慶一
加藤 哲男
野口 暁男
1) 定性分析・定量分析の基本的な方法を説明できる。
2)薬品・器具の安全な取り扱いができる。
3)化学反応による変化を把握できる。
4)得られた結果について考察できる。 
化学実習②
分析1
  1)無機定性分析(第1属)
3 10/17 3,4 A-2-1)-③
課題を解決する具体的な方法を発見し、課題を解決できる。
A-2-1)-④
課題の解決に当たり、他の学習者や教員と協力してよりよい解決方法を見出すことができる。
C-1-1)-①
原子と生体を構成する元素を説明できる。
 
講義、実習、ポストテスト  さいかち・第2実習講義室  西川 慶一
加藤 哲男
野口 暁男
1) 定性分析・定量分析の基本的な方法を説明できる。
2)薬品・器具の安全な取り扱いができる。
3)化学反応による変化を把握できる。
4)得られた結果について考察できる。 
化学実習③
分析2
  1)無機定性分析(第2属)
4 10/24 3,4 A-2-1)-③
課題を解決する具体的な方法を発見し、課題を解決できる。
A-2-1)-④
課題の解決に当たり、他の学習者や教員と協力してよりよい解決方法を見出すことができる。
C-1-1)-①
原子と生体を構成する元素を説明できる。
 
講義、実習、ポストテスト  さいかち・第2実習講義室  西川 慶一
加藤 哲男
野口 暁男
1) 定性分析・定量分析の基本的な方法を説明できる。
2)薬品・器具の安全な取り扱いができる。
3)化学反応による変化を把握できる。
4)得られた結果について考察できる。 
化学実習④
分析3
  1)無機定性分析(第3属)
5 10/31 3,4 A-2-1)-③
課題を解決する具体的な方法を発見し、課題を解決できる。
A-2-1)-④
課題の解決に当たり、他の学習者や教員と協力してよりよい解決方法を見出すことができる。
C-1-1)-①
原子と生体を構成する元素を説明できる。
 
講義、実習、ポストテスト  さいかち・第2実習講義室  西川 慶一
加藤 哲男
野口 暁男
1) 定性分析・定量分析の基本的な方法を説明できる。
2)薬品・器具の安全な取り扱いができる。
3)化学反応による変化を把握できる。
4)得られた結果について考察できる。 
化学実習⑤
分析4
  1)無機定性分析(第4属)
6 11/7 3,4 A-2-1)-③
課題を解決する具体的な方法を発見し、課題を解決できる。
A-2-1)-④
課題の解決に当たり、他の学習者や教員と協力してよりよい解決方法を見出すことができる。
C-1-1)-①
原子と生体を構成する元素を説明できる。
 
講義、実習、ポストテスト  さいかち・第2実習講義室  西川 慶一
加藤 哲男
野口 暁男
1) 定性分析・定量分析の基本的な方法を説明できる。
2)薬品・器具の安全な取り扱いができる。
3)化学反応による変化を把握できる。
4)得られた結果について考察できる。 
化学実習⑥
分析5
  1)無機定性分析(第5属)
7 11/14 3,4 A-2-1)-③
課題を解決する具体的な方法を発見し、課題を解決できる。
A-2-1)-④
課題の解決に当たり、他の学習者や教員と協力してよりよい解決方法を見出すことができる。
C-1-1)-①
原子と生体を構成する元素を説明できる。
 
講義、実習、ポストテスト  さいかち・第2実習講義室  西川 慶一
加藤 哲男
野口 暁男
1) 定性分析・定量分析の基本的な方法を説明できる。
2)薬品・器具の安全な取り扱いができる。
3)化学反応による変化を把握できる。
4)得られた結果について考察できる。 
化学実習⑦
分析6
  1)無機定性分析(第6属)
8 11/21 3,4 A-2-1)-③
課題を解決する具体的な方法を発見し、課題を解決できる。
A-2-1)-④
課題の解決に当たり、他の学習者や教員と協力してよりよい解決方法を見出すことができる。
C-1-1)-①
原子と生体を構成する元素を説明できる。
 
講義、実習、ポストテスト  さいかち・第2実習講義室  西川 慶一
加藤 哲男
野口 暁男
1) 定性分析・定量分析の基本的な方法を説明できる。
2)薬品・器具の安全な取り扱いができる。
3)化学反応による変化を把握できる。
4)得られた結果について考察できる。
5)定量的なデータ解析ができる。 
化学実習⑧
分析7
  2) 定量分析(中和滴定)
9 11/28 3,4 A-2-1)-③
課題を解決する具体的な方法を発見し、課題を解決できる。
A-2-1)-④
課題の解決に当たり、他の学習者や教員と協力してよりよい解決方法を見出すことができる。
C-1-1)-①
原子と生体を構成する元素を説明できる。
 
講義、実習、ポストテスト  さいかち・第2実習講義室  西川 慶一
加藤 哲男
野口 暁男
1) 定性分析・定量分析の基本的な方法を説明できる。
2)薬品・器具の安全な取り扱いができる。
3)化学反応による変化を把握できる。
4)得られた結果について考察できる。
5)定量的なデータ解析ができる。 
化学実習⑨
分析8
  2)定量分析(酸化還元滴定)
10 12/5 3,4 C-3-4)-(4)-④
血液の構成要素と役割を説明できる。
 
実習  さいかち・第1第2実習講義室  佐藤 正樹
橋本 貞充
遠山 光則
松浦 由美子
1.顕微鏡・ミクロメータを適切に使用して細胞の大きさを把握できる。
2.植物の葉の細胞の原形質流動を説明できる。
3.赤血球、白血球および血小板の形態と機能を説明できる。 
顕微鏡観察:血球の観察と細胞の大きさの計測 
  1)ミクロメータの使用法と、細胞の大きさの計測
  2)オオカナダモの葉による原形質流動の観察
  3)ヒトの血液塗沫標本の観察
   4)身近な生物を用いてプレパラートを作製し観察する

【e-Learning】
11 12/12 3,4 C-2-3)-①
真核細胞の全体像と細胞膜、核、細胞小器官及び細胞骨格の構造と機能を説明できる。
C-2-3)-③
細胞周期と細胞分裂を説明できる。
C-2-2)-①
核酸、遺伝子及び染色体の構造と機能を説明できる。
 
実習  さいかち・第1第2実習講義室  佐藤 正樹
橋本 貞充
遠山 光則
松浦 由美子
1.注意深い観察を行う。
2.観察結果を適切に記載・記述する。
3.顕微鏡を適切に使用する。
4.細胞分裂と染色体を観察する 
顕微鏡観察:染色体
 1)ユスリカの唾液腺染色体(酢酸カーミン染色)
 2)タマネギの根端細胞(鉄ヘマトキシリン染色)

12 1/16 3,4 C-3-4)-(1)-①
上皮組織の形態、機能及び分布を説明できる。
C-3-4)-(1)-②
皮膚と粘膜の基本的な構造と機能を説明できる。
C-3-4)-(1)-③
腺の構造と分布及び分泌機構を説明できる。
C-2-2)-1
核酸、遺伝子及び染色体の構造と機能を説明できる。
 
実習  さいかち・第1第2実習講義室  佐藤 正樹
橋本 貞充
遠山 光則
松浦 由美子
1.注意深い観察を行う。
2.観察結果を適切に記載・記述する。
3.顕微鏡を適切に使用する。 
顕微鏡観察:パラフィン切片標本の観察
  1)マウスの永久標本の観察(HE染色)
DNAの構造:DNAの立体モデルの作成
13 1/23 3,4 C-3-4)-(6)-①
特殊感覚器の構造と特殊感覚を説明できる。
 
実習  さいかち・第1第2実習講義室  佐藤 正樹
橋本 貞充
遠山 光則
松浦 由美子
菅野 亜紀
1.溶液の調整を適切に行う。
2.実験手引きにそって、適切な手技に基づいた実験を行う。
3.実験結果を適切にまとめる。
4.舌における乳頭の構造を理解する。
5.味覚と生命活動の関連を理解する。  
感覚-味覚の実験
5基本実による検知閾値と認知閾値の測定
うま味(出汁)の種類の認知
【e-Learning】

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