第 3 学 年  生化学(講義)
前 期 計 画 表

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教科の特徴
【講義】
口腔はさまざまな多彩な細胞と組織から構成され、全身の生命現象と密接に関連しながら、口腔特有の機能を担っている。それらの生命現象を生化学的・分子生物学的・細胞生物学的な観点から学び、歯科臨床医学の基礎を学ぶのが本講座である。口腔組織はその多くが結合組織に分類される。結合組織の組成、機能、性質を深く理解することは、臨床医学・臨床歯科医学との関係を十分に理解することにつながり、歯科医療を実践する上で必要な基礎的な知識の根幹となるものである。

1.一般目標(GIO:General Instructional Objective)
【講義】
口腔組織を形成する多彩な細胞と組織の特徴と、それらを構成する特有の成分とその代謝、臓器と全身の制御機能を生化学的に理解する。

2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives)
【講義】
1)口腔を構成する細胞・組織について説明できる
2)結合組織・細胞外マトリックスの特徴とその代謝について説明できる
3)硬組織の構成成分と代謝について説明できる
4)石灰化とカルシウム代謝の調節について説明できる
5)唾液の成分の構造と機能について説明できる
6)歯の発生と構成成分について説明できる
7)う蝕の機構について説明できる
8)歯周炎の進行と組織破壊の機構について説明できる

3.方略(LS:Learning Strategy)
【講義】
1)講義(15回)プレテスト をクリッカーを利用して行う。 ポストテストを行い、授業の理解を確認する。授業の確認に利用するため自宅学習用試験問題を配布する。

4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価)
1)定期試験、中間テスト(総括的評価):90%
講義内容の理解度を空欄補充、真偽選択、多肢選択、論述などの記述試験で評価する。中間テスト(2回実施)30~50% 定期試験50~60%(中間テストはシラバスに記載の範囲、定期試験は中間試験範囲を含めた全範囲とする)
2)提出物評価(総括的評価):10%
3)平常点評価(総括的評価)0~10%
日常的な授業中の態度、質問事項に対する回答状況、課題の提出状況、授業の出欠状況などを評価する。

事前・事後学修
【講義】
口腔生化学第6版 早川太郎・須田立男監修 高橋信博・宇田川信之・東 俊文・上條竜太郎・石崎 明・加藤靖正・田村正人・山越康雄著 医歯薬出版を通読する。

教科書
【講義】
口腔生化学第6版 早川太郎・須田立男監修 高橋信博・宇田川信之・東 俊文・上條竜太郎・石崎 明・加藤靖正・田村正人・山越康雄著 医歯薬出版

参考図書
【講義】
細胞外マトリックス-基礎と臨床 小出輝・林利彦編 愛智出版
骨のバイオロジー(実験医学バイオサイエンス)野田正樹 羊土社
う蝕細菌の分子生物学 武笠英彦監修 クインテッセンス社
唾液の科学 石川達也・高江善矩監修 東京一世出版

オフィスアワー
【講義】
講義日の午後5時30分から午後8時。その他、在室であれば可能な限り質問を受け付けます。

総授業コマ数
15コマ

出席について
出席は講義開始後15分以内に取る。また講義開始15分後までに入室した場合は遅刻とする。講義終了後に申し出ること。講義開始15分後に入室した場合は欠席とする。1時間以上の公共交通機関の遅延は考慮する。

   担当者  『 * 』は実務経験教員を示す
 東 俊文 教授*, 間 奈津子 講師*, 小野寺 晶子 講師*
 中村 貴 講師, 齋藤 暁子 助教, 佐藤 裕 非常勤講師*
 大野 建州 講師

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月日 時限 コア・カリキュラム 方略(LS)場所 担当者
(その他の)SBOs
内容項目
1 4/9 1 C-2-2)-①
核酸、遺伝子及び染色体の構造と機能を説明できる。
C-2-3)-④
細胞死の種類と基本的機序を説明できる。
C-2-2)-⑤
遺伝子解析や遺伝子工学技術を説明できる。
 
講義  新館・第1講義室  東 俊文
口腔機能分子・細胞生物学を理解し、説明できる。 
口腔生化学の分子・細胞生物学的理解のために(第1、3章)
(1)細胞の機能を制御する仕組み、細胞内シグナル伝達
(2)染色体の構造と遺伝子発現の仕組み
(3)転写調節因子と形態形成
・肢芽の構造と体軸の決定
  ・骨の形成とホメオボックス遺伝子
  ・歯の形成とホメオボックス遺伝子
(4)アポトーシス誘導の分子メカニズム
   ・遺伝子工学
2 4/16 1 C-2-1)-①
アミノ酸とタンパク質の構造、機能及び代謝を説明できる。
C-2-4)-①
細胞接着の機構を説明できる。
C-3-4)-(2)-②
結合(支持)組織の分類と構成する細胞と細胞間質を説明できる。
C-2-4)-③
主な細胞外マトリックス分子の構造と機能、合成と分解を説明できる。
 
講義  新館・第1講義室   間 奈津子
総合組織の組成とその代謝について概説できる。 
結合組織と上皮組織の生化学(第4章)
(1)結合組織の構成と機能
3 4/23 1 C-2-1)-①
アミノ酸とタンパク質の構造、機能及び代謝を説明できる。
C-2-4)-②
ホルモン、成長因子、サイトカイン等の受容体を介する細胞情報伝達機構を説明できる。
C-2-4)-③
主な細胞外マトリックス分子の構造と機能、合成と分解を説明できる。
C-3-4)-(2)-②
結合(支持)組織の分類と構成する細胞と細胞間質を説明できる。
 
講義  新館・第1講義室   小野寺 晶子
結合組織の組成とその代謝について概説できる。 
結合組織と上皮組織の生化学(第4章)
(1)細胞外マトリックス成分の分解
(2)結合組織の代謝に影響する因子
   ・加齢
   ・ビタミン
   ・ホルモン
4 5/14 1 C-2-1)-①
アミノ酸とタンパク質の構造、機能及び代謝を説明できる。
C-2-3)-①
真核細胞の全体像と細胞膜、核、細胞小器官及び細胞骨格の構造と機能を説明できる。
C-2-4)-③
主な細胞外マトリックス分子の構造と機能、合成と分解を説明できる。
C-3-4)-(2)-②
結合(支持)組織の分類と構成する細胞と細胞間質を説明できる。
 
講義   新館・第1講義室  小野寺 晶子
主な結合組織構成タンパク質について概説できる。 
主な結合組織構成タンパク質の生合成(第4、5章)
(1)線維成分の種類と機能
   ・コラーゲン(構造、アミノ酸組成、生合成)
   ・エラスチン
(2)結合組織の新陳代謝 
   ・マトリックスメタロプロテアーゼ
5 5/21 1 C-2-1)-①
アミノ酸とタンパク質の構造、機能及び代謝を説明できる。
C-2-1)-⑤
酵素の機能と主な代謝異常を説明できる。
C-3-4)-(1)-③
腺の構造と分布及び分泌機構を説明できる。
 
講義  新館・第1講義室  齋藤 暁子
唾液の生理的機能について概説できる。 
唾液の生化学(第9章)
(1)唾液機能,抗菌作用,消化作用,潤滑作用,保護作用
(2)唾液分泌のメカニズム
   ・アミラーゼ、スタテリン、ヒスタチン
   ・高プロリンタンパク、ムチン
   ・ペルオキシダーゼ、ラクトフェリン
   ・重炭酸塩、緩衝能
6 5/28 1 C-2-1)
生命を構成する基本物質
C-2-2)
遺伝子と遺伝
C-2-3)
細胞の構造と機能
C-2-4)
細胞の情報伝達機構
 
テスト
講義 
新館・第1講義室  東 俊文
間 奈津子
小野寺 晶子
齋藤 暁子
中間試験1回目
 
中間試験(1回目)
第1回講義~第5回講義までの内容について試験を行う。

7 6/4 1 C-3-4)-(2)-①
人体の基本的な骨格系と骨の結合様式を説明できる。
C-3-4)-(2)-③
骨と軟骨の組織構造と構成する細胞を説明できる。
C-3-4)-(2)-④
骨発生(軟骨内骨化と膜内骨化)、骨成長及びリモデリングの機序と調節機構を説明できる。
C-3-4)-(2)-⑤
硬組織の成分と石灰化の機序を説明できる。
 
講義  新館・第1講義室  東 俊文
骨・軟骨の組成と機能について概説できる。 
骨と歯の進化と形づくりの分子メカニズム(第3、5、6、7章)
(1)骨・軟骨の組成とその代謝
(2)骨の形成と吸収
(3)骨改造の機構
   ・骨芽細胞の分化と特徴
   ・破骨細胞の分化と特徴
   ・骨のリモデリング
8 6/11 1 C-1-1)-①
原子と生体を構成する元素を説明できる。
C-3-2)-①
人体の正常な個体発生と器官発生を説明できる。
C-3-2)-③
人体の形態的な成長と機能的な発達を説明できる。
E-3-1)-①
歯の発生、発育及び交換の過程と変化を説明できる。
 
講義  新館・第1講義室   中村 貴
骨・軟骨と歯の形づくりのメカニズムについて概説できる。 
骨と歯の形づくり(第3章)
(1)肢芽の構造と体軸の決定
(2)骨の形成とホメオボックス遺伝子
(3)歯の形成とホメオボックス遺伝子
ヒドロキシアパタイト 歯と歯周組織の有機成分とその代謝
エナメル質,象牙質,セメント質の有機,無機成分,ヒドロキシアパタイト結晶と結晶系,単位胞(ユニットセル),イオン性固体,ヒドロキシアパタイトの組成式,同種,異種イオン交換,歯の微量元素,
9 6/18 1 C-3-4)-(2)-③
骨と軟骨の組織構造と構成する細胞を説明できる。
C-3-4)-(2)-⑤
硬組織の成分と石灰化の機序を説明できる。
E-3-1)-④
歯(乳歯、根未完成歯、幼若永久歯を含む)の硬組織の構造、機能及び構成成分を説明できる。
E-3-1)-⑥
歯周組織の発生、構造及び機能を説明できる。
C-2-3)-(1)-7 硬組織石灰化の基本的機序を説明できる。
 
講義  新館・第1講義室  間 奈津子
骨、歯と歯周組織の有機成分とその代謝について概説できる。
エナメル質と象牙質の石灰化について説明できる。
ヒドロキシアパタイトと有機質との関係について説明できる。 
歯の組成とその形成機構(第5章)
(1)骨、象牙質およびセメント質に共通な有機成分
(2)骨、象牙質に特徴的な非コラーゲン性タンパク質
(3)結合組織にも存在する骨、象牙質非コラーゲン性タンパク質
(4)エナメル質の有機成分
(5)歯周組織の構造と組成

エナメルタンパク質,アメロゲニン,エナメリン,アメロブラスチン(アメリン,シースリン),象牙質リンタンパク質(ホスホホリン),象牙質シアロリンタンパク(DSP),象牙質シアロリンタンパク質(DSPP),コラーゲン
10 6/25 1 C-3-4)-(9)-①
内分泌器官・組織の構造と機能及びホルモンの種類、作用と異常を説明できる。
C-3-4)-(9)-②
恒常性維持と内分泌系・神経系の機能相関を説明できる。
 
講義  新館・第1講義室   中村 貴
血清カルシウムの恒常性とその調節機構を説明できる。 
血清カルシウムの恒常性とその調節機構(第8章)
(1)生体内におけるカルシウムの動き
(2)血清カルシウムの恒常性
(3)副甲状腺(上皮小体)ホルモンとその役割
(4)カルシトニンとその作用
(5)活性型ビタミンDとその作用
11 7/2 1 C-4-1)-①
細菌、真菌、ウイルス及び原虫の基本的な構造と性状を説明できる。
C-4-1)-②
細菌、真菌、ウイルス及び原虫のヒトに対する感染機構と病原性を説明できる。
E-3-3)-(1)-①
齲蝕その他の歯の硬組織疾患(tooth wear(酸蝕症、咬耗、摩耗等)、生活歯の変色、象牙質知覚過敏症を含
む)の症状、検査法、診断及び処置法(再石灰化療法を含む)を説明できる。
 
講義  新館・第1講義室  佐藤 裕
歯面の堆積物と齲蝕症について概説できる。
(1)エナメル質の溶解性について説明できる。
(2)フッ素の作用について説明できる。
(3)砂糖と代用甘味料について説明できる。
・砂糖の糖質としての特徴
・低う蝕原性甘味料  
う蝕の生化学(第11章)
(1)齲蝕発生の機序
(2)多因子疾患としての齲蝕発症のしくみ
(3)生活習慣病としての齲蝕
(4)初期齲蝕とエナメル質再石灰化
(5)齲蝕の予防

ミラーの化学細菌説,ミュータンスレンサ球菌,菌体外多糖,菌体内多糖,グルカン,フルクタン,嫌気的糖代謝,酸産生能,ステファンカーブ,臨界pH,キシリトール
12 7/9 1 E-3-1)-⑥
歯周組織の発生、構造及び機能を説明できる。
E-3-2)-③
歯周疾患の病因と病態を説明できる。
E-3-2)-④
口腔細菌、プラーク(口腔バイオフィルム)及び歯石を説明できる。
 
講義  新館・第1講義室  大野 建州
歯周疾患の成り立ちと歯周組織の再生について説明できる。 
歯周疾患の成り立ちと歯周組織の再生(第13章)
(1)歯周組織の破壊
(2)歯周組織の再生
(3)口臭
13 7/16 1 C-4-2)-①
自然免疫の種類と機能を説明できる。
C-4-2)-②
獲得免疫の種類と機能を説明できる。
C-4-2)-③
免疫系担当臓器・細胞の種類と機能を説明できる。
C-4-2)-④
抗原提示機能と免疫寛容を説明できる。
C-4-2)-⑤
アレルギー性疾患の種類、発症機序及び病態を説明できる。
 
講義  新館・第1講義室  大野 建州
炎症と免疫の生化学的機構について説明できる。
(1)生体防御機構について説明できる。
(2)免疫システムについて説明できる。
(3)免疫の仕組みについて説明できる。

1)生体防御機構と炎症について説明できる  
炎症と免疫(第12章)
(1)生体防御機構
(2)免疫システムの概要(リンパ球系細胞の発生・分化)
(3)免疫の仕組み
  (自然免疫、PRR、T細胞、NK細胞、体液性免疫応答、       
   免疫グロブリン)
14 9/3 1 C-5-5)-①
炎症の定義と機序を説明できる。
C-5-5)-②
炎症に関与する細胞の種類と機能を説明できる。
C-5-5)-③
滲出性炎の種類、形態的特徴及び経時的変化を説明できる。
 
講義  新館・第1講義室  東 俊文
炎症について説明できる。 
炎症と免疫の生化学的機構について概説する(第12章)
(1)炎症の経過
(2)炎症とケミカルメディエーター
15 9/10 1   講義  新館・第1講義室  東 俊文
間 奈津子
中村 貴
大野 建州
試験前まとめ 


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