第 3 学 年  口腔衛生学 
後 期 計 画 表

↓授業日程表を表示

教科の特徴
歯科疾患の予防方法は、その効果が明確な公衆衛生的方法とプロフェッショナルケアがあることを大きな特徴としている。すなわち、セルフケアで達成できない場合であっても、この2 つの方法で目標が達成できるメニューがすでに揃っている。しかし、わが国の歯科保健医療にはこれを効率的に実施するシステムの構築がなく、今後はその構築が必須である。口腔衛生学の講義は、医学・歯科医学を統合的に理解して全人的な歯科医療を提供するために必要な基本的知識の根幹となるものであり、歯科疾患予防のためのセルフケア、パブリックケア、プロフェッショナルケアについて講義する。(コンピテンシー3、4、5、7、8(2)、(3))

ナンバリング
D2703-3B

1.一般目標(GIO:General Instructional Objective)
個人における口腔の健康と機能の維持増進のための全身的要因、生活習慣、社会的要因および環境要因のリスク評価について理解を深める。また、リスク評価に基づいた保健指導および予防処置を学ぶ。さらに、公衆歯科衛生活動における計画・立案に参画し、Cooperation とOrganization に携わるための能力を習得する。

2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives)
1)歯科疾患の予防を概説する。(10%)
2)歯科疾患の発病因子とリスク評価を概説する。(20%)
3)リスク評価に基づいた保健指導および予防処置を説明する。(20%)
4)口腔の健康と全身の健康との係わり合いを説明する。(10%)
5)口腔の機能の維持増進のための方法を説明する。(20%)
6)歯科疾患の疫学と根拠に基づいた歯科疾患の予防法を説明する。(20%)

3.方略(LS:Learning Strategy)
1)受動的方法:講義
2)能動的方法:クリッカーあるいはマークシートによるプレテスト
(事後学修の確認を含む)・ポストテスト、ディスカッション
3)媒体:教科書、参考図書、プリント、コンピュータ画像など

4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価)
1)定期試験(総括的評価):90~100% 
 講義内容の理解度を論述、計算問題などの記述試験で評価する。
2)平常点評価(総括的評価):0~10%
 課題の提出状況、授業の出欠状況、日常的な授業における取組
 状況などを評価する。

事前・事後学修
事前学修:第1回 教科書の該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第2回 教科書の該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第3回 教科書の該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第4回 教科書の該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第5回 教科書の該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第6回 教科書の該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第7回 教科書の該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第8回 教科書の該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第9回 教科書の該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第10回 教科書の該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第11回 教科書の該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第12回 教科書の該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
     第13回 教科書の該当ページを読んでポイントを掴んだ上で授業に臨むこと(15分)
事後学修:第1回 授業内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する(15分)
     第2回 授業内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する(15分)
     第3回 授業内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する(15分)
     第4回 授業内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する(15分)
     第5回 授業内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する(15分)
     第6回 授業内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する(15分)
     第7回 授業内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する(15分)
     第8回 授業内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する(15分)
     第9回 授業内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する(15分)
     第10回 授業内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する(15分)
     第11回 授業内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する(15分)
     第12回 授業内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する(15分)
     第13回 授業内容を再度見直し、曖昧な部分は再確認する(15分)

【e-Learning】

教科書
1)松久保 隆、八重垣 健、前野正夫、那須郁夫、小松崎 明、杉原直樹、福田雅臣、川戸貴行 監修:口腔衛生学2022、一世出版
2)安井利一、山下喜久、廣瀬公治、小松崎 明、山本龍生、弘中祥司 編:口腔保健・予防歯科学 第2版、医歯薬出版

参考図書
厚生労働統計協会編:国民衛生の動向・厚生の指標 増刊、2023/2024

オフィスアワー
講義日の放課後(17:30~18:30):本館10F衛生学研究室

総授業コマ数
13コマ

出席について
出席は講義開始後10分以内に取る。また講義開始30分後までに入室した場合は遅刻とし、公共交通機関の遅延が電車遅延の場合は証明書を担当者に講義終了時にもってくること。公共交通機関の遅延が30分を超える場合は考慮するが、30分以内の場合は考慮しない。

   担当者  『 * 』は実務経験教員を示す
 杉原 直樹 教授*, 石塚 洋一 准教授*

↑科目ページのtopに戻る

月日 時限 コア・カリキュラム 方略(LS)場所 担当者
(その他の)SBOs
内容項目
1 10/3 2 B-3-2)-⑥
公衆歯科衛生を概説できる。
B-2-2)-⑨
災害時の歯科医療の必要性を説明できる。
A-7-1)-④
かかりつけ歯科医等の役割や地域医療の基盤となるプライマリ・ケアの必要性を理解し、実践に必要な能力を 身に付ける。
 
・クリッカーあるいはマークシートによるプレテスト(事後学修の確認を含む)・講義・ディスカッション・クリッカーあるいはマークシートによるポストテスト  新館・11階 第1講義室
 
杉原 直樹
1.口腔衛生および口腔ケアを概説する。
2.疾病の自然史と予防のレベルを説明する。
3.かかりつけ歯科医の機能を説明する。
4.救急・災害医療を概説する。
5.在宅医療・在宅歯科医療を概説する。
6.歯科口腔保健の推進に関する法律を説明する。
7.健康日本21(第2次)歯・口腔の健康を説明する。 
口腔衛生学 総論
1)口腔衛生とは何か
2)口腔ケア
3)疾病予防
4)かかりつけ歯科医
5)救急・災害医療
6)在宅医療・在宅歯科医療
7)歯科口腔保健の推進に関する法律
8)健康日本21(第3次)歯・口腔の健康
【e-Learning】
2 10/10 2 B-3-2)-①
主な歯科疾患(齲蝕、歯周疾患、不正咬合)の予防を説明できる。
 
・クリッカーあるいはマークシートによるプレテスト(事後学修の確認を含む)・講義・ディスカッション・クリッカーあるいはマークシートによるポストテスト  新館・11階 第1講義室
 
杉原 直樹
1.齲蝕の病因を概説する。
2.齲蝕の宿主因子を説明する。
3.齲蝕の微生物因子を説明する。
4.齲蝕の食事因子を説明する。
5.齲蝕の第一次・第二次・第三次予防を分類し、列挙する。 
齲蝕の病因論
1)齲蝕の病因
2)宿主因子
3)微生物因子
4)食事因子
5)齲蝕の第一次・第二次・第三次予防
【e-Learning】
3 10/17 2 B-3-2)-①
主な歯科疾患(齲蝕、歯周疾患、不正咬合)の予防を説明できる。
 
・クリッカーあるいはマークシートによるプレテスト(事後学修の確認を含む)・講義・ディスカッション・クリッカーあるいはマークシートによるポストテスト  新館・11階 第1講義室
 
杉原 直樹
1.カリエスリスク(齲蝕活動性)を説明する。
2.カリエスリスク・テスト(齲蝕活動性試験)の目的、具備すべき条件、臨床における使用目的を説明する。
3.臨床でのカリエスリスク評価を概説する。
4.カリエスリスクテストを分類し、説明する。 
齲蝕発病因子の評価法
1)カリエスリスク(齲蝕活動性)とは何か
2)カリエスリスク・テスト(齲蝕活動性試験)の目的
3)カリエスリスク・テスト(齲蝕活動性試験)の具備すべき条件
4)カリエスリスク・テストの臨床における使用目的
5)臨床でのカリエスリスク評価
6)カリエスリスクテストの分類と種類
【e-Learning】
4 10/24 2 B-4-1)-③
歯科疾患の疫学的指標を説明できる。
 
・クリッカーあるいはマークシートによるプレテスト(事後学修の確認を含む)・講義・ディスカッション・クリッカーあるいはマークシートによるポストテスト  新館・11階 第1講義室
 
杉原 直樹
1.歯科疾患の疫学を概説する。
2.齲蝕の検出基準を説明する。
3.齲蝕の疫学的特性を説明する。
4.DMFとdef(あるいはdmf)を説明する。
5.DMFを用いた指数を計算する。 
齲蝕の疫学Ⅰ
1)有病と罹患
2)齲蝕の検出基準
3)齲蝕の疫学的特性
4)齲蝕の有病と罹患を表す疫学的指標
5)DMFとdef(あるいはdmf)
6)DMFを用いた指数
【e-Learning】
5 10/31 2 B-4-1)-③
歯科疾患の疫学的指標を説明できる。
 
・クリッカーあるいはマークシートによるプレテスト(事後学修の確認を含む)・講義・ディスカッション・クリッカーあるいはマークシートによるポストテスト  新館・11階 第1講義室
 
杉原 直樹
1.RID指数を概説する。
2.齲蝕抑制率を計算する。
3.日本における現在歯および齲蝕有病状態を概説する。 
齲蝕の疫学Ⅱ
7)RID指数
8)齲蝕抑制率
9)日本における現在歯および齲蝕有病状態
【e-Learning】
6 11/7 2 B-3-2)-①
主な歯科疾患(齲蝕、歯周疾患、不正咬合)の予防を説明できる。
 
・クリッカーあるいはマークシートによるプレテスト(事後学修の確認を含む)・講義・ディスカッション・クリッカーあるいはマークシートによるポストテスト  新館・11階 第1講義室
 
石塚 洋一
1.ヒトでの齲蝕発病と食事要因との関係を概説する。
2.糖質の種類を分類し、齲蝕発病性を説明する。
3.Stephanカーブを説明する。
4.非齲蝕誘発性甘味料の種類を分類し、特徴を説明する。 
齲蝕の予防Ⅰ 非齲蝕誘発性甘味料と間食指導
1)ヒトでの齲蝕発病と食事要因との関係
2)糖質の種類と齲蝕発病性
3)Stephanカーブ
4)非齲蝕誘発性甘味料の種類と特徴
【e-Learning】
7 11/14 2 B-3-2)-①
主な歯科疾患(齲蝕、歯周疾患、不正咬合)の予防を説明できる。
B-3-2)-②
齲蝕予防における予防塡塞及びフッ化物の応用方法を説明できる。
 
・クリッカーあるいはマークシートによるプレテスト(事後学修の確認を含む)・講義・ディスカッション・クリッカーあるいはマークシートによるポストテスト  新館・11階 第1講義室
 
杉原 直樹
1.小窩裂溝填塞法(齲蝕予防填塞法)を概説する。
2.填塞材の種類を分類し、特徴を説明する。
3.填塞術式を列挙し、説明する。
4.酸処理を説明する。 
齲蝕の予防Ⅱ 小窩裂溝填塞法
1)小窩裂溝填塞法(齲蝕予防填塞法)とは何か
2)填塞材の種類と特徴
3)填塞術式
4)酸処理
【e-Learning】
8 11/21 2 B-3-2)-③
プラークコントロールの意義と方法を説明できる。
 
・クリッカーあるいはマークシートによるプレテスト(事後学修の確認を含む)・講義・ディスカッション・クリッカーあるいはマークシートによるポストテスト  新館・11階 第1講義室
 
石塚 洋一
1.歯周病のリスクファクターを分類、列挙、説明する。
2.歯周病の第一次・第二次・第三次予防を分類し、列挙する。
3.専門家による機械的歯面清掃と超音波歯面清掃器による清掃を説明する。  
歯周病の予防・管理
1)歯周病のリスクファクターと歯周組織破壊
2)歯周病の第一次・第二次・第三次予防
3)専門家による機械的歯面清掃と超音波歯面清掃器による清掃
【e-Learning】
9 11/28 2 B-4-1)-③
歯科疾患の疫学的指標を説明できる。
 
・クリッカーあるいはマークシートによるプレテスト(事後学修の確認を含む)・講義・ディスカッション・クリッカーあるいはマークシートによるポストテスト  新館・11階 第1講義室
 
石塚 洋一
1.歯周疾患の検出基準を概説する。
2.歯周疾患の疫学的特性を列挙する。
3.歯周疾患を表現する指数を列挙し、説明する。 
歯周疾患の疫学
1)歯周疾患の検出基準
2)歯周疾患の疫学的特性
3)歯周疾患を表現する指数
4)日本における歯周病の状況
【e-Learning】
10 12/5 2 B-3-2)-①
主な歯科疾患(齲蝕、歯周疾患、不正咬合)の予防を説明できる。
 
・クリッカーあるいはマークシートによるプレテスト(事後学修の確認を含む)・講義・ディスカッション・クリッカーあるいはマークシートによるポストテスト  新館・11階 第1講義室
 
石塚 洋一
1.口臭症の国際分類を列挙し、治療必要性(TN)を説明する。
2.口臭物質を列挙し、産生の機序を説明する。
3.口臭検査法を分類し、説明する。
4.口臭検査の条件を列挙し、説明する。
5.口臭の予防・管理を説明する。      
口臭の予防・管理
1)口臭症の国際分類と治療必要性(TN)
2)口臭物質
3)口臭検査法
4)口臭検査の条件
5)口臭の予防・管理
【e-Learning】
11 12/12 2 B-3-2)-①
主な歯科疾患(齲蝕、歯周疾患、不正咬合)の予防を説明できる。
B-3-2)-③
プラークコントロールの意義と方法を説明できる。
 
・クリッカーあるいはマークシートによるプレテスト(事後学修の確認を含む)・講義・ディスカッション・クリッカーあるいはマークシートによるポストテスト  新館・11階 第1講義室
 
杉原 直樹
1.Hirschfeldの分類を説明する。
2.プラークコントロールを分類する。
3.手用歯ブラシによるブラッシング方法を分類し、説明する。
4.歯磨剤の基本成分および薬効成分を分類し、列挙する。
5.PTCとPMTCを概説する。 
口腔清掃法と口腔清掃指導
1)口腔清掃からみた歯面
2)プラークコントロール
3)手用歯ブラシによるブラッシング
4)誤った歯ブラシの使用による害
5)歯磨剤
6)プロフェッショナルケア(PTCとPMTC)
【e-Learning】
12 12/19 2 B-4-1)-③
歯科疾患の疫学的指標を説明できる。
 
・クリッカーあるいはマークシートによるプレテスト(事後学修の確認を含む)・講義・ディスカッション・クリッカーあるいはマークシートによるポストテスト  新館・11階 第1講義室
 
杉原 直樹
1.OHIを説明し、計算する。
2.OHI-Sを説明し、計算する。
3.オレリーのプラークコントロールレコードを説明し、計算する。
4.PHPを説明し、計算する。
5.PlI説明し、計算する。 
歯口清掃状態の指数
1.OHI(Oral Hygiene Index)
2.OHI-S(Simplified Oral Hygiene Index)
3.O'LearyのPlaque Control Record(PCR)(オレリーのプラークコントロールレコード)
4.PHP(Patient Hygiene Performance)
5.PlI(Plaque Index)
【e-Learning】
13 1/16 2 B-3-2)-①
主な歯科疾患(齲蝕、歯周疾患、不正咬合)の予防を説明できる。
 
・クリッカーあるいはマークシートによるプレテスト(事後学修の確認を含む)・講義・ディスカッション・クリッカーあるいはマークシートによるポストテスト  新館・11階 第1講義室
 
杉原 直樹
1.不正咬合の予防・管理を概説する。
2.歯の酸蝕症を説明する。
3.口腔がんの予防を概説する。
4.口内炎の予防を概説する。
5.顎関節症の予防を概説する。 
その他の疾患の予防・管理
1)不正咬合の予防・管理
2)歯の酸蝕症
3)口腔がんの予防
4)口内炎の予防
5)顎関節症の予防
2.まとめ
【e-Learning】

↑科目ページのtopに戻る