↓授業日程表を表示 教科の特徴 薬理学は薬物と生体の相互作用を、個体、臓器、組織、細胞、分子のレベルで総合的に研究し、薬物の疾病治療への応用を視野に入れ、薬物治療の基盤を確立する科学であると定義されている。この薬物と生体との相互作用の結果生じた現象を理解するため、解剖学、生理学、生化学、分子生物学、遺伝学などの基礎医学・生命科学の知識が必要とされる。反対に薬理学を学修することが、これら基礎科目の知識を再確認することになり、基礎医学・生命科学の知識全般の深化を図ることができる。また、薬理学は臨床科目に最も近い基礎科目であると考える。薬力学、薬物動態学を中心とした薬理学総論は薬物の使い方の基礎となるし、各薬物を論じた薬理学各論については、その目的、作用機序、副作用、薬物相互作用を学ぶことで臨床科目へと発展していく。以上から薬理学は、基礎臨床一体型医学の基盤になるものと考える。 一方、現在の日本は深刻な「超高齢社会」を迎えている。予備力の少ない高齢者は、概して複数の疾患を合併していることが多く、それに起因する多剤併用は、薬物有害事象のリスク増加、服薬過誤、服薬アドヒアランス低下など、ポリファーマシーの問題につながる。また高齢者に限らず、基礎疾患を合併している患者も多く、歯科医師は薬物を有効かつ安全に使用するための知識が要求される。したがって、歯学部学生も幅広い薬物の知識をよく整理しながら学ばなければならない。本教科は他の基礎科目だけではなく臨床科目とも関連し、医学・歯科医学を統合的に理解して全人的な歯科医療を提供するために必要な基礎的な知識の根幹となるものである。 薬理学の講義内容は、薬理学総論と各論に分かれる。総論では薬物一般に共通する作用点、投与方法と投与量、反応、吸収と分布、代謝と排泄などの概念について学ぶ。各論では各薬物の使用目的、作用機序、使用量などについて学ぶ。各論は一般薬理学と歯科薬理学に分かれるが、厳密な区分は不可能である。講義では、歯科領域に密接な関係のある薬物は歯科薬理学で、それ以外の薬物を一般薬理学で扱うが、他の項目では特に区分を明確にしていない。(コンピテンシー2、3、7、8(3)) ナンバリング B1203-3A 1.一般目標(GIO:General Instructional Objective) 薬物を適切に使用できるように治療における薬物の役割と生体内での動態について理解する。 2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives) 1)薬物の作用点(受容体、酵素)を説明できる。(10%)(コンピテンシー7) 2)薬物動態(吸収、分布、代謝、排泄)を説明できる。(10%)(コンピテンシー7) 3)薬理作用に影響する因子について説明できる。(10%)(コンピテンシー7) 4)薬物の相互作用を説明できる。(10%)(コンピテンシー7) 5)中枢神経系に作用する薬物を説明できる。(10%)(コンピテンシー7) 6)自律神経系に作用する薬物を説明できる。(10%)(コンピテンシー7) 7)末梢神経系に作用する薬物を説明できる。(10%)(コンピテンシー7) 8)循環器系に作用する薬物を説明できる。(10%)(コンピテンシー7) 9)呼吸器系に作用する薬物を説明できる。(10%)(コンピテンシー7) 10)内分泌系に作用する薬物を説明できる。(10%) (コンピテンシー7) 3.方略(LS:Learning Strategy) 1)受動的方法:講義 2)能動的方法:ディスカッション、ポストテスト、e-learning http://els.tdc.ac.jp/els/login.pl 3) 媒体:教科書、参考図書、スライド、プリント 4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価) 1)定期試験(総括的評価)95~100% 講義内容の理解度を空欄補充、真偽選択、多肢選択、論述などの記述試験で評価する。 2)平常点評価(総括的評価)0~5% 日常的な授業中の態度、質問事項に対する回答状況や授業の出欠状況などを評価する。各回の授業中の態度や回答状況により、最終成績(100点満点)から5点を加点または減点する。 3)ディスカッション、ポストテスト(形成的評価) 毎回の授業内容について授業開始前に事前学習の内容を質問する。また、前回の講義と事後学習の内容についてポストテストを実施する。 事前・事後学修 事前学習 第1回 教科書2-7、85-99ページを読んでおくこと(10分) 第2回 教科書8-11、44-55ページを読んでおくこと(10分) 第3回 教科書62-66ページを読んでおくこと(5分) 第4・5回 教科書106-126ページを読んでおくこと(10分) 第6回 教科書127-163ページを読んでおくこと(10分) 第7回 教科書232-240を読んでおくこと(10分) 第8・9回 教科書246-264ページを読んでおくこと(10分) 第10回 教科書265-290ページを読んでおくこと(10分) 第11回 教科書290-293ページを読んでおくこと(5分) 第12回 教科書306-319ページを読んでおくこと(10分) 第13回 教科書175-188ページを読んでおくこと(10分) 第14回 教科書75-79ページを読んでおくこと(5分) 第15回 第1-13回講義分を復習しておくこと(10分) 事後学習 第1回 授業内容を再度見直し、重要なポイントを整理する(15分) 第2回 授業内容を再度見直し、重要なポイントを整理する(15分) 第3回 授業内容を再度見直し、重要なポイントを整理する(15分) 第4回 授業内容を再度見直し、重要なポイントを整理する(15分) 第5回 授業内容を再度見直し、重要なポイントを整理する(15分) 第6回 授業内容を再度見直し、重要なポイントを整理する(15分) 第7回 授業内容を再度見直し、重要なポイントを整理する(15分) 第8回 授業内容を再度見直し、重要なポイントを整理する(15分) 第9回 授業内容を再度見直し、重要なポイントを整理する(15分) 第10回 授業内容を再度見直し、重要なポイントを整理する(15分) 第11回 授業内容を再度見直し、重要なポイントを整理する(15分) 第12回 授業内容を再度見直し、重要なポイントを整理する(15分) 第13回 授業内容を再度見直し、重要なポイントを整理する(15分) 第14回 授業内容を再度見直し、重要なポイントを整理する(15分) 第15回 試験の出題範囲の復習を行う(30分) 事前学修については各回の授業内容項目について教科書の該当部分(シラバスに提示した部分)を読んでおくこと。授業中のディスカッションで確認する。 事後学修については当日の授業内容を再度見直し、重要なポイントを復習すること。次回の授業の始めに確認テストを行う。 【e-Learning】
教科書 1)大谷啓一他 監修:現代歯科薬理学 第6版、医歯薬出版 2) 笠原 正貴 編集:ポイントがよくわかるシンプル歯科薬理学 第3版 永末書店 参考図書 1)清野 裕 日本語版監修:病態生理に基づく臨床薬理学、MEDSi 2) 医療情報科学研究所 編:薬がみえる、メディックメディア 3)Brunton,L.L. 編:Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics 12th Edition、McGraw-Hill オフィスアワー 毎週月曜日・金曜日、午後5時30分以降 新館6階 薬理学講座研究室 (但し、時間外でも在室であれば可能な限り質問を受け付ける。) 総授業コマ数 15コマ 出席について 出席は講義開始後10分以内に取る。また講義開始30分後までに入室した場合は遅刻とし、それ以降は欠席とする。公共交通機関の遅延が30分を超える場合は出欠席について考慮するが、30分以内の場合は考慮しない。
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