↓授業日程表を表示 教科の特徴 生理学は生命現象とその背後にある法則や概念を物理的手法を用いて明らかにする学問である。 口腔生理学は、生体における顎・顔面・口腔器官の常態と病態を理解する生理学の一分野であると同時に歯科医学の重要な一分野である。顎・顔面・口腔器官は、消化・咀嚼・嚥下機能や、呼吸・発音機能を有するだけではなく、それらを機能を統合することで感情や情動、意思伝達にかかわる社会的行動の基盤をなしている。一方で、泌尿・生殖・血液・呼吸・消化・代謝・体温・内分泌など全身を構成する器官機能の調節系の理解は、歯科医学の根幹をなすもである。口腔生理学は、このような顎・顔面・口腔を含めた全身諸器官の恒常性維持と自動制御性の特性と仕組みを明らかにする学問である。口腔生理学を通じて、医学の一分野としての歯科医学を統合的に理解し、全人的・専門的な医療を提供するために必要な基本的知識を、積極的な自主学修態度と論理的思考および問題発見・解決のための基本的な能力をもって修得する。 コンピテンシー:6、7、8−1)、8−4) 1.一般目標(GIO:General Instructional Objective) 歯科医師としての包括的な医療行為を行う事が出来るようになるために、顎・顔面・口腔諸機能の恒常性と自動性を維持する調節系を理解する。また、全身を構成する器官機能の恒常性と自動性を維持する調節系を理解する。分子・細胞情報機能、細胞間情報伝達機能と、それらの神経性・代謝性機能統合によって制御される顎・顔面・口腔器官を含めた全身諸器官の常態と生態機能について理解し、その知識を習得する。 2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives) 1)下顎運動の末梢−中枢神経制御(顎反射)を説明できる。(10%) ・顎口腔の筋骨格の構造-機能連関を説明できる。 ・顎口腔を支配する運動ニューロン分布を説明できる。 ・下顎運動を顎関節運動の観点から説明できる。 ・下顎の矢状面・前頭面・水平面限界運動路を説明できる。 ・下顎位を説明できる。 ・咬合接触関係を説明できる。 ・顎関節で規定される顎位を説明できる。 ・反射機能で規定される顎位を説明できる。 ・咬合接触で規定される顎位を説明できる。 ・矢状面・前頭面・水平面における顎関節運動の詳細を説明できる。 ・下顎張反射の感覚運動統合機能と生体での意義を説明できる。 ・下顎張反射の感覚運動統合機能と生体での意義を説明できる。 ・開口反射の感覚運動統合機能と生体での意義を説明できる。 ・狭義の閉口反射の感覚運動統合機能と生体での意義を説明できる。 ・歯根膜咬筋反射の感覚運動統合機能と生体での意義を説明できる。 ・緊張性歯根膜咀嚼筋反射の感覚運動統合機能と生体での意義を説明できる。 ・下顎安静位を説明できる。 ・安静時空隙を説明できる。 ・侵害性開口反射と非侵害性開口反射の違いを説明できる。 ・嚥下位を説明できる。 2)咀嚼運動機能の末梢・中枢性制御機構を説明できる。(5%) ・咀嚼サイクルを説明できる。 ・咀嚼の中枢性制御を説明できる。 ・咀嚼の反射性制御を説明できる。 ・咀嚼の感覚性制御を説明できる。 3)咀嚼運動機能の中枢性制御の歯科医療における臨床的意義を説明できる。 4)吸せつ反射の末梢−中枢神経制御を説明できる。(5%) ・吸せつリズムを説明できる。 ・吸せつ反射の感覚運動統合機能を説明できる。 ・吸せつから咀嚼への転換の神経機構を説明できる。 5)嚥下の時間・空間発生パターンを説明できる(5%) ・嚥下器官の構造と機能を説明できる。 ・頭頸部の体性・自律神経機構を説明できる。 6)嚥下の反射性制御を説明できる。(5%) ・嚥下の時空間パターンに基づくプロセスを説明できる。 ・嚥下の認知期における神経機構を説明できる。 ・嚥下の準備期における感覚運動統合機能を説明できる。 ・嚥下の口腔咽頭相における感覚運動統合機能を説明できる。 ・嚥下の食道相における感覚運動統合機能を説明できる。 ・嚥下の感覚運動統合機能からみた嚥下リハビリテーションについて説明できる。 7)嚥下機能の末梢-中枢制御機構を説明できる。(5%) 8)嘔吐の末梢-中枢制御機構を説明できる。(5%) ・嘔吐中枢の構造と機能を説明できる。 ・化学受容嘔吐誘発域を説明できる。 ・嘔吐の感覚運動統合機能を説明できる。 ・嘔吐時の自律神経反応について説明できる。 9-1)唾液分泌の分子機構・神経調節機構・分泌調節機構を説明できる。(10%) ・唾液腺の構造-機能連関を説明できる。 ・唾液の機能を説明できる。 ・唾液分泌に関わるphospholipase C cascadeを説明できる。 ・唾液分泌に関わるcyclic AMP signalingを説明できる。を説明できる。 ・導管における唾液のイオン組成変化について説明できる。 ・重炭酸緩衝系を説明できる。 ・唾液分泌の副交感神経制御を説明できる。 ・唾液分泌の交感神経制御を説明できる。 ・口腔乾燥症を説明できる。 ・口腔乾燥症の臨床的意義について説明できる。 ・口腔乾燥症と酸蝕症・齲蝕症の関連を緩衝系の観点から説明できる。 ・口腔乾燥症と味覚障害の関連について説明できる。 10)呼吸機能(10%) ・呼吸機能を説明できる。 ・分圧を説明できる。 ・呼吸運動を説明できる。 ・呼吸器を説明できる。 ・呼吸死腔を説明できる。 ・排気量分画を説明できる。 ・最大努力呼気曲線を説明できる。 ・コンプライアンスを説明できる。 ・換気血流比を説明できる。 ・肺内シャントを説明できる。 ・酸素、二酸化炭素運搬を説明できる。 ・ヘモグロビン酸素解離曲線を説明できる。 ・緩衝系を説明できる。 ・呼吸の中枢性・末梢性制御を説明できる。 11)体温(10%) ・体温を説明できる。 ・熱産生と熱放散を説明できる。 ・体温調節中枢を説明できる。 ・体温設定機構を説明できる。 12)排泄機能(10%) ・腎臓の機能を説明できる。 ・腎単位を説明できる。 ・尿生成を説明できる。 ・腎クリアランスを説明できる。 ・糸球体濾過圧を説明できる。 ・有効濾過圧を説明できる。 ・イヌリンクリアランスを説明できる。 ・クレアチニンクリアランスを説明できる。 ・尿細管における再吸収と分泌をを説明できる。 ・排尿機構を説明できる。 13)消化と吸収(10%) ・消化を説明できる。 ・吸収を説明できる。 ・消化管の神経機構を説明できる。 ・消化管機能調節を説明できる。 ・消化管ホルモンを説明できる。 ・消化管運動を説明できる。 ・消化液の分泌を説明できる。 ・各消化器、付属器の機能を説明できる。 ・消化酵素を説明できる。 14)内分泌(10%) ・ホルモンを説明できる。 ・内分泌連絡を説明できる。 ・視床下部ー下垂体連絡を説明できる。 ・下垂体前葉ホルモンを説明できる。 ・下垂体後葉ホルモンを説明できる。 ・甲状腺ホルモンを説明できる。 ・膵臓のホルモンを説明できる。 ・副腎のホルモンを説明できる。 ・生殖腺のホルモンを説明できる。 ・その他ののホルモンを説明できる。 3.方略(LS:Learning Strategy) 受動的方法 1) 講義の実施 2) スライドプロジェクターを用いた電子黒板によるノートを作製する。 3) 従来の黒板を用いたノートの作製を作製する。 4) 講義で作製されたノートを元に自己学習を実施する。 能動的学習 1) ディスカッション 4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価) 定期試験(総括評価) 講義内容の理解度を空欄補充、真偽選択、多肢選択、論述などの記述試験および多肢選択問題で評価する。 定期試験評価を持って総括評価(100%)とする 試験範囲は、シラバス記載範囲とし別途指定する。 事前・事後学修 事前学修: 第1回:次回の授業内容の項目について講義プリントの該当部分を読んでおくこと(各5分)。 第2回:次回の授業内容の項目について講義プリントの該当部分を読んでおくこと(各5分)。 第3回:次回の授業内容の項目について講義プリントの該当部分を読んでおくこと(各5分)。 第4回:次回の授業内容の項目について講義プリントの該当部分を読んでおくこと(各5分)。 第5回:次回の授業内容の項目について講義プリントの該当部分を読んでおくこと(各5分)。 第6回:次回の授業内容の項目について講義プリントの該当部分を読んでおくこと(各5分)。 第7回:次回の授業内容の項目について講義プリントの該当部分を読んでおくこと(各5分)。 第8回:次回の授業内容の項目について講義プリントの該当部分を読んでおくこと(各5分)。 第9回:次回の授業内容の項目について講義プリントの該当部分を読んでおくこと(各5分)。 第10回:次回の授業内容の項目について講義プリントの該当部分を読んでおくこと(各5分)。 第11回:次回の授業内容の項目について講義プリントの該当部分を読んでおくこと(各5分)。 第12回:次回の授業内容の項目について講義プリントの該当部分を読んでおくこと(各5分)。 第13回:次回の授業内容の項目について講義プリントの該当部分を読んでおくこと(各5分)。 第14回:次回の授業内容の項目について講義プリントの該当部分を読んでおくこと(各5分)。 第15回:次回の授業内容の項目について講義プリントの該当部分を読んでおくこと(各5分)。 第2回:当日の講義ノートをまとめておくこと(各5分)。 第3回:当日の講義ノートをまとめておくこと(各5分)。 第4回:当日の講義ノートをまとめておくこと(各5分)。 第5回:当日の講義ノートをまとめておくこと(各5分)。 第6回:当日の講義ノートをまとめておくこと(各5分)。 第7回:当日の講義ノートをまとめておくこと(各5分)。 第8回:当日の講義ノートをまとめておくこと(各5分)。 第9回:当日の講義ノートをまとめておくこと(各5分)。 第10回:当日の講義ノートをまとめておくこと(各5分)。 第11回:当日の講義ノートをまとめておくこと(各5分)。 第12回:当日の講義ノートをまとめておくこと(各5分)。 第13回:当日の講義ノートをまとめておくこと(各5分)。 第14回:当日の講義ノートをまとめておくこと(各5分)。 第15回:当日の講義ノートをまとめておくこと(各5分)。 事前・事後学習成果は、中間試験(前後期各一回実施)で確認する。 生命科学教育シェアリンググループ 公式サイト 「一歩一歩学ぶ生命科学」 http://life-science-edu.net/ 教科書 講義要旨プリント(東京歯科大学生理学講座編) 基礎歯科生理学(第6版)、医歯薬出版 ガイトン生理学 (原著第11版) 御手洗玄洋総監修 エルセビアジャパン 参考図書 ギャノング生理学(原書21版)、W.F.Ganong、丸善 コンパクト生理学、R.F.シュミット著、佐藤昭夫監訳、医学書院生理学、真島英信著 改訂第18版、文光堂 オフィスアワー 1)授業終了後、次の授業が始まるまで講義室内で実施。 2)授業終了後の生理学実習内で実施。 3)放課後(17:30~18:30)、新館6階 生理学講座にて実施。 総授業コマ数 15コマ 出席について 出席は講義開始後、直ちにとる。講義開始20分まで入室したものは遅刻とする。公共交通機関の遅延は考慮しない。
↑科目ページのtopに戻る
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
↑科目ページのtopに戻る |