第 3 学 年  微生物学実習《Bクラス》
前 期 計 画 表

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教科の特徴
病原細菌学、免疫学及び歯学微生物学の基礎知識を実習によって行うことによって確実な知識として把握してもらう。具体的内容としては、細菌の取扱い、基礎的手技の修得から感染防御を理解する。細菌を分類し、コロニー観察、生物学的及び生化学的性状検査、及び同定に至るまでの一貫した実習によって、細菌の性状を十分理解できるようにした。新たに薬剤耐性を中心とした遺伝学の基本となる実習を組み込んだ。また齲蝕及び歯周病の病原菌について、それぞれの病原性に関わる性状を調べ考察できるようにした。免疫学の実習では、感染症の診断に必要な抗原抗体反応の特異性を理解してもらう。これらによって医学・歯科医学を統合的に理解して全人的な歯科医療を提供するために必要な基本的知識と技能を修得する事を目的としている。

1.一般目標(GIO:General Instructional Objective)
1. Gram染色をはじめとする細菌学の基本手技と分子生物学的な検出法を行うことにより、細菌検査によって得られるデータから診断を行うプロセスを理解する。さらにこのプロセスで、遺伝子操作の基本や感染予防などについて習得させる。
2. 免疫応答を利用した検査法を行うことにより、免疫血清検査によって得られるデータから診断を行うプロセスを理解する。
3.口腔細菌の顕微鏡観察や分離培養を行い、齲蝕、歯周病の病院となる細菌の特徴・病原性について理解する。

2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives)
1)細菌材料をグラム染色して、顕微鏡観察する。
2)ヒト口腔から齲蝕原性細菌を分離培養し、簡易同定する。
3)ヒト口腔から歯周病原細菌を分離培養し、簡易同定する。
4)核酸を使った実験の基本的操作を理解する。
5)血清学的診断法としての抗原抗体反応の結果を判定する。

3.方略(LS:Learning Strategy)
1) 実習の説明
2)細菌培養と生化学的検査、顕微鏡観察を中心とした実習

4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価)
総括的評価を行う。
6月19日と9月4日に試験を実施する。評価は2回の試験の平均(75%)と6月5日ー26日の未知検体中の細菌の同定についての実習レポート(25%)で行う。

事前・事後学修
微生物学及び口腔微生物学の該当する部分を復習により実習内容のbackgourndを理解しておく。(1時間程度)

教科書
口腔微生物学 第6版 - 学建書院,2018年

参考図書
戸田新細菌学 南山堂
奥田克爾監修「最新口腔微生物学」 一世出版,2010年
口腔微生物学・免疫学 医歯薬出版株式会社

オフィスアワー
水曜日(朝9時から午後7時まで):新館6F 微生物学講座

総授業コマ数
30コマ

出席について
感染のリスクがあるものを使用するため、実習の9時からの説明を聞けなかった場合欠席とする。

   担当者  『 * 』は実務経験教員を示す
 石原 和幸 教授*, 加藤 哲男 教授, 君塚 隆太 非常勤講師*
 稲垣 覚 非常勤講師*, 国分 栄仁 講師*, 内藤 祐子 非常勤講師
 原野 耕一 非常勤講師, 阿部 修 非常勤講師*, 米澤 英雄 非常勤講師*
 伊藤 理恵子 非常勤講師*, 菊池 有一郎 講師*, 柴山 和子 講師
 本間 聖進 非常勤講師*, 藤瀬 和隆 非常勤講師*

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月日 時限 コア・カリキュラム 方略(LS)場所 担当者
(その他の)SBOs
内容項目
1 4/10 4,5 C-4-1)-①
細菌、真菌、ウイルス及び原虫の基本的な構造と性状を説明できる。
C-4-1)-②
細菌、真菌、ウイルス及び原虫のヒトに対する感染機構と病原性を説明できる。
C-4-1)-④
滅菌と消毒の意義、種類及び原理を説明できる。
C-4-1)-⑤
化学療法の目的と原理及び化学療法薬の作用機序並びに薬剤耐性機序を説明できる。
 
講義実習  新館・第1実習講義室  石原 和幸
全員
1)消毒と滅菌の具体的な方法を挙げ説明できる。
2)細菌の培養を通してその発育に必要な条件を理解する。
3)純培養菌をグラム染色し、細菌の染色法と顕微鏡による観察法を理解する。 
1.微生物学実習オリエンテーション
  1)一般的注意
  2)消毒と滅菌の違い
  3)感染因子の取扱上の注意
2.菌の接種
  寒天平板状の純培養した菌のコロニーを液体培地、間転配地に接種し、培養する。
3.グラム染色
  細菌をグラム染色する
2 4/17 4,5 C-4-1)-①
細菌、真菌、ウイルス及び原虫の基本的な構造と性状を説明できる。
C-4-1)-②
細菌、真菌、ウイルス及び原虫のヒトに対する感染機構と病原性を説明できる。
C-4-1)-④
滅菌と消毒の意義、種類及び原理を説明できる。
C-4-1)-⑤
化学療法の目的と原理及び化学療法薬の作用機序並びに薬剤耐性機序を説明できる。
E-3-2)-④
口腔細菌、プラーク(口腔バイオフィルム)及び歯石を説明できる。
 
講義実習  新館・第1実習講義室  国分 栄仁
全員
1) 細菌の増殖に必要な因子をあげることができる。
2) 生菌数の算定法を説明できる。
3) 抗生物質感受性試験を説明できる。 
1. 純培養菌のグラム染色
2. ブドウ球菌の簡易同定
3. 抗生物質感受性試験
4. MS培地の作成
5. 歯肉縁上プラークをMSBおよびMS培地へ接種
3 4/24 4,5 C-4-1)-①
細菌、真菌、ウイルス及び原虫の基本的な構造と性状を説明できる。
C-4-1)-②
細菌、真菌、ウイルス及び原虫のヒトに対する感染機構と病原性を説明できる。
C-4-1)-④
滅菌と消毒の意義、種類及び原理を説明できる。
C-4-1)-⑤
化学療法の目的と原理及び化学療法薬の作用機序並びに薬剤耐性機序を説明できる。
E-3-2)-④
口腔細菌、プラーク(口腔バイオフィルム)及び歯石を説明できる。
E-3-2)-①
歯の硬組織疾患(tooth wea (酸蝕症、咬耗、摩耗等)、歯の変色、象牙質知覚過敏症を含む)の病因と病態を説明できる。
 
講義実習  新館・第1実習講義室  柴山 和子
全員
1) 乳酸桿菌、口腔レンサ球菌およびミュータンスレンサ球菌の選択培地を挙げられる。
2) 口腔レンサ球菌の特徴を挙げられる。
3) 生菌数の算定法を説明できる。 
A. 唾液中総菌数、特定菌種菌数の算定
 1. 混合唾液の採取と希釈系列の作成
 2. 血液平板、MS培地、Rogosa SL 培地への接種
B. ミュータンスレンサ球菌の分離
C. 前回の判定
 1. 抗生物質感受性試験の判定
 2. ブドウ球菌の簡易同定の結果判定
4 5/8 4,5 C-4-1)-①
細菌、真菌、ウイルス及び原虫の基本的な構造と性状を説明できる。
C-4-1)-②
細菌、真菌、ウイルス及び原虫のヒトに対する感染機構と病原性を説明できる。
C-4-1)-④
滅菌と消毒の意義、種類及び原理を説明できる。
C-4-1)-⑤
化学療法の目的と原理及び化学療法薬の作用機序並びに薬剤耐性機序を説明できる。
E-3-2)-④
口腔細菌、プラーク(口腔バイオフィルム)及び歯石を説明できる。
E-3-2)-①
歯の硬組織疾患(tooth wea (酸蝕症、咬耗、摩耗等)、歯の変色、象牙質知覚過敏症を含む)の病因と病態を説明できる。
 
講義実習  新館・第1実習講義室  柴山 和子
全員
1) 口腔内細菌数を把握する。
2) 口腔レンサ球菌集落の特徴を挙げられる。 
1. 唾液中総嫌気性菌数・口腔レンサ球菌数・乳酸桿菌数の算定による各菌種が総菌数に占める割合の算定
2. 口腔レンサ球菌、乳酸桿菌の集落観察とグラム染色標本の顕微鏡観察
3. Mutans streptococciの再分離
5 5/15 4,5 C-4-1)-①
細菌、真菌、ウイルス及び原虫の基本的な構造と性状を説明できる。
C-4-1)-②
細菌、真菌、ウイルス及び原虫のヒトに対する感染機構と病原性を説明できる。
C-4-1)-④
滅菌と消毒の意義、種類及び原理を説明できる。
C-4-1)-⑤
化学療法の目的と原理及び化学療法薬の作用機序並びに薬剤耐性機序を説明できる。
E-3-2)-④
口腔細菌、プラーク(口腔バイオフィルム)及び歯石を説明できる。
E-3-2)-①
歯の硬組織疾患(tooth wea (酸蝕症、咬耗、摩耗等)、歯の変色、象牙質知覚過敏症を含む)の病因と病態を説明できる。
 
講義実習  新館・第1講義室・新館・第1実習講義室  柴山 和子
全員
ミュータンスレンサ球菌の特徴を理解する。 
1. ミュータンスレンサ球菌の性状検査
  a 水不溶性グルカン産生の有無
  b マンニトール、ソルビトール分解能
2. 学生によるプレゼンテーションとdiscussion
6 5/22 4,5 C-4-1)-①
細菌、真菌、ウイルス及び原虫の基本的な構造と性状を説明できる。
C-4-1)-②
細菌、真菌、ウイルス及び原虫のヒトに対する感染機構と病原性を説明できる。
C-4-1)-④
滅菌と消毒の意義、種類及び原理を説明できる。
C-4-1)-⑤
化学療法の目的と原理及び化学療法薬の作用機序並びに薬剤耐性機序を説明できる。
E-3-2)-④
口腔細菌、プラーク(口腔バイオフィルム)及び歯石を説明できる。
E-3-2)-①
歯の硬組織疾患(tooth wea (酸蝕症、咬耗、摩耗等)、歯の変色、象牙質知覚過敏症を含む)の病因と病態を説明できる。
 
講義実習  新館・第1実習講義室  菊池 有一郎
全員
1) 歯周病原菌の特徴を理解する。
2) 歯周病原菌の病原因子を理解する  
1. ミュータンスレンサ球菌の性状検査判定
  a 水不溶性グルカン産生の有無
  b マンニトール、ソルビトール分解能
2. 歯周病原菌の分離培養
3. 歯肉縁上、縁下プラーク細菌のグラム染色による観察
4. 学生によるプレゼンテーションとdiscussion

7 5/29 4,5 C-4-1)-①
細菌、真菌、ウイルス及び原虫の基本的な構造と性状を説明できる。
C-4-1)-②
細菌、真菌、ウイルス及び原虫のヒトに対する感染機構と病原性を説明できる。
C-4-1)-④
滅菌と消毒の意義、種類及び原理を説明できる。
C-4-1)-⑤
化学療法の目的と原理及び化学療法薬の作用機序並びに薬剤耐性機序を説明できる。
E-3-2)-④
口腔細菌、プラーク(口腔バイオフィルム)及び歯石を説明できる。
E-3-2)-③
歯周疾患の病因と病態を説明できる。
 
講義実習  新館・第1実習講義室  菊池 有一郎
全員
1) 歯周病原菌の特徴を理解する。
2) 歯周病原菌の病原因子を理解する  
1. 歯肉縁下細菌のコロニー観察
2. 歯肉縁下細菌の顕微鏡観察
3.生標本による歯肉縁下プラーク細菌の観察
4. 歯周病原細菌の菌種同定
5. 未知検体中の細菌の同定についての説明。
8 6/5 4,5 C-4-1)-①
細菌、真菌、ウイルス及び原虫の基本的な構造と性状を説明できる。
C-4-1)-②
細菌、真菌、ウイルス及び原虫のヒトに対する感染機構と病原性を説明できる。
C-4-1)-④
滅菌と消毒の意義、種類及び原理を説明できる。
C-4-1)-⑤
化学療法の目的と原理及び化学療法薬の作用機序並びに薬剤耐性機序を説明できる。
E-3-2)-④
口腔細菌、プラーク(口腔バイオフィルム)及び歯石を説明できる。
E-3-2)-③
歯周疾患の病因と病態を説明できる。
 
実習  新館・第1実習講義室  石原 和幸
菊池 有一郎
全員
1) 細菌の分離同定法の臨床的意義を理解する。
2) 感染症の診断法について理解する。
3) 薬剤感受性を理解する。  
1. 歯周病原細菌の菌種同定
2. 未知検体中の細菌の同定 1
9 6/12 4,5 C-4-1)-①
細菌、真菌、ウイルス及び原虫の基本的な構造と性状を説明できる。
C-4-1)-②
細菌、真菌、ウイルス及び原虫のヒトに対する感染機構と病原性を説明できる。
C-4-1)-④
滅菌と消毒の意義、種類及び原理を説明できる。
C-4-1)-⑤
化学療法の目的と原理及び化学療法薬の作用機序並びに薬剤耐性機序を説明できる。
E-3-2)-④
口腔細菌、プラーク(口腔バイオフィルム)及び歯石を説明できる。
E-3-2)-③
歯周疾患の病因と病態を説明できる。
E-3-2)-①
歯の硬組織疾患(tooth wea (酸蝕症、咬耗、摩耗等)、歯の変色、象牙質知覚過敏症を含む)の病因と病態を説明できる。
 
実習  新館・第1実習講義室  石原 和幸
国分 栄仁
全員
1) 細菌の分離同定法の臨床的意義を理解する。
2) 感染症の診断法について理解する。
3) 薬剤感受性を理解する。  
未知検体中の細菌の同定 2
  
10 6/19 4,5 C-4-1)-①
細菌、真菌、ウイルス及び原虫の基本的な構造と性状を説明できる。
C-4-1)-②
細菌、真菌、ウイルス及び原虫のヒトに対する感染機構と病原性を説明できる。
C-4-1)-④
滅菌と消毒の意義、種類及び原理を説明できる。
C-4-1)-⑤
化学療法の目的と原理及び化学療法薬の作用機序並びに薬剤耐性機序を説明できる。
E-3-2)-④
口腔細菌、プラーク(口腔バイオフィルム)及び歯石を説明できる。
E-3-2)-③
歯周疾患の病因と病態を説明できる。
E-3-2)-①
歯の硬組織疾患(tooth wea (酸蝕症、咬耗、摩耗等)、歯の変色、象牙質知覚過敏症を含む)の病因と病態を説明できる。
 
実習試験  本館・13階第1講義室  全員
実習前半部に関する基本的手技、各項目の実施目的と方法およびその背景となる細菌学的知識について評価する。 
1. 実習試験 1 (3学年全員 14:35から)
. 未知検体中の細菌の同定 3
11 6/26 4,5 C-4-1)-①
細菌、真菌、ウイルス及び原虫の基本的な構造と性状を説明できる。
C-4-1)-②
細菌、真菌、ウイルス及び原虫のヒトに対する感染機構と病原性を説明できる。
C-4-1)-④
滅菌と消毒の意義、種類及び原理を説明できる。
C-4-1)-⑤
化学療法の目的と原理及び化学療法薬の作用機序並びに薬剤耐性機序を説明できる。
E-3-2)-④
口腔細菌、プラーク(口腔バイオフィルム)及び歯石を説明できる。
E-3-2)-③
歯周疾患の病因と病態を説明できる。
E-3-2)-①
歯の硬組織疾患(tooth wea (酸蝕症、咬耗、摩耗等)、歯の変色、象牙質知覚過敏症を含む)の病因と病態を説明できる。
 
実習  新館・第1実習講義室  石原 和幸
国分 栄仁
全員
1) 細菌の分離同定法の臨床的意義を理解する。
2) 感染症の診断法について理解する。
3) 薬剤感受性を理解する。  
未知検体中の細菌の同定 4
12 7/3 4,5 C-4-1)-③
感染症の種類、予防、診断及び治療を説明できる。
 
講義実習  新館・第1実習講義室  石原 和幸
全員
1) 抗体による感染症の診断を説明できる。
2) 補体の生理活性を説明できる。
3) 梅毒の血清学的診断法を挙げられる。 
1. 補体結合反応(ワッセルマン反応)
2. 未知検体中の細菌の同定 5(予備)
13 7/10 4,5 C-2-2)-⑤
遺伝子解析や遺伝子工学技術を説明できる。
C-4-1)-③
感染症の種類、予防、診断及び治療を説明できる。
E-3-2)-③
歯周疾患の病因と病態を説明できる
 
講義・実習  新館・第1実習講義室  国分 栄仁
全員
1) 血清学的診断法としての抗原抗体反応の意義を説明できる。
2) 凝集反応の原理を説明できる。
3) ASOについて説明できる。
4) 沈降反応について説明できる。
5) ELISAの原理を説明できる。
6) PCRについて説明できる。  
1. 免疫学実習
  a 間接凝集反応
  b 沈降反応(寒天内拡散法)
  c ELISA法
2. PCR法による口腔細菌の検出
14 7/17 4,5 C-2-2)-⑤
遺伝子解析や遺伝子工学技術を説明できる。
C-4-1)-③
感染症の種類、予防、診断及び治療を説明できる。
E-3-2)-③
歯周疾患の病因と病態を説明できる
 
実習  新館・第1実習講義室  全員
歯周病のリスク検査について説明できる。 
1. 免疫学実習
  ELISA法
2. PCR法による口腔細菌の検出
15 9/4 1,2   実習試験 2   1限:新館:第1講義室
2限:本館・13階第1講義室 
全員
実習後半部に関する基本的手技、各項目の実施目的と方法およびその背景となる細菌学的知識を評価する。 
実習試験 2(3学年全員 10:35から)

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