第 4 学 年  整形外科学
後 期 計 画 表

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教科の特徴
 整形外科は姿勢および運動器の病理と治療を学ぶ学科である。
すなわち、運動器を構成する骨、軟骨、関節、筋肉、腱、神経、血管や皮膚などの他、中枢神経である脊椎や脊髄の外傷や疾患を治療の対象とする。それらの器官や組織には外傷の他、疾患として炎症や腫瘍、先天性疾患、退行性疾患などがあり、整形外科で扱う外傷や疾患は膨大な数になる。骨や軟部組織の悪性腫瘍や重度の多発外傷以外は直接生命に関係する疾患は少ないが、運動器は日常生活の機能に関係するため治療の善し悪しが患者にすぐ分かってしまうため、治療には細心の注意が要求される。
また、外科とは言っても治療は手術ばかりでなく、保存的に治療することが多いのも整形外科の特徴である。保存的治療として、ギブス固定や電気治療、水中治療、牽引療法などの理学療法、コルセットや義足などの装具療法などがある。さらに、小児も対象とするため成長後のことも考慮し治療戦略を立てなければいけない。また、整形外科にはリハビリテーションが併設されていることが多く、そこでは理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語療法士(ST)やマッサージ師などが各々の専門に応じた訓練を行っている。最近、当院ではリハビリテーション科として独立した。

1.一般目標(GIO:General Instructional Objective)
講義時間数が限られているので、医科大学のように充分な内容は盛り込めないが、歯科の学生であることを考えれば、整形外科の個々の疾患を理解するよりも、歯科にも共通する骨や軟骨、関節を整形外科ではどう考え治療するのかを総論的に理解する。また、整形外科でも人工関節などのインプラントが盛んに使われているので、歯科のインプラントとの違いを理解してもらう。
5年次の病院実習では、整形外科手術の見学であるが、実際の整形外科の手術を見る機会は一生で1回であることを肝に銘じて何かを掴んで手術場を出て欲しい。

2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives)
1)疾患や治療法の暗記ではなく、病態の成り立ちとそれに対する治療法を、解剖や組織の知識を根拠に組み立てて行く訓練をする。
2)現在行われている治療法が必ずしも完璧なものではない。もっと良い治療法はないかを考える。
3)常に、自分が患者だったらどういう治療をしてもらいたいかを考える。

3.方略(LS:Learning Strategy)
講義
1)知識の詰め込みではなく、どうしてそうなるのかを考える。
2)整形外科で扱う器官は体表から触れられることが多いので、自分の身体を触って体験する。
3)病態を理解した上で、もっと良い治療法はないか を、歯科学生なりに考える。

4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価)
講義終了後に講義内容についての筆記試験を行う。

事前・事後学修
各回の授業内容項目について、教科書の該当部分を読んでおくこと。


教科書
エッセンシャル整形外科、奥野富久 他著、医歯薬出版

参考図書
整形外科サブノート、東 博彦 他著、南江堂

オフィスアワー
毎回、講義および実習終了後、現場で

総授業コマ数
4コマ

出席について

   担当者  『 * 』は実務経験教員を示す
 穴澤 卯圭 教授*, 堀田 拓 准教授*

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月日 時限 コア・カリキュラム 方略(LS)場所 担当者
(その他の)SBOs
内容項目
1 11/11 4   講義  新館・第2講義室  穴澤 卯圭
 
1.整形外科総論 
  1)整形外科概論
  3)整形外科的診断
    (1)問診・診察
    (2)検査
      画像検査
      レントゲン、MRI、CT、RI
      関節鏡検査
      生化学的検査
2 11/11 5   講義  新館・第2講義室  穴澤 卯圭
 
2.整形外科各論
   2)感染症
    (1)急性化膿性骨髄炎
    (2)慢性化膿性骨髄炎
    (3)化膿性関節炎
    (4)骨・関節結核
   (5)抗生剤治療
   5)腫瘍
    (1)骨腫瘍総論
    (2)骨肉腫
    (3)軟骨肉腫
    (4)骨巨細胞腫
    (5)癌の骨転移
    (6)軟部腫瘍
    (7)ガングリオン
   7)関節リウマチ
    (1)関節リウマチ
    (2)痛風
    
3 12/16 4   講義  新館・第2講義室  穴澤 卯圭
 
2.整形外科各論
  1)外傷
    (1)外傷総論
      救急処置、骨折、関節損傷、
      骨端線損傷、脊髄損傷、四肢血管損傷
      特殊な外傷(咬傷、電撃傷、熱傷、凍傷など)
    (2)外傷各論
      上肢の外傷(主な骨折)
      下肢の外傷(主な骨折、関節損傷)
  4)脊椎・脊髄疾患
    (1)椎間板ヘルニア
    (2)脊椎分離症
    (3)脊椎管狭窄症
    (4)後縦靱帯骨化症
    (5)脊髄腫瘍 

4 12/16 5   講義  新館・第2講義室  穴澤 卯圭
 
 1)整形外科概論
  2)形態と機能
    (1)骨
      骨の構造、発生と骨化、骨の発育
      骨改変(リモデリング)、骨の細胞
      骨塩、骨基質、骨の機能、骨とホルモン
      骨とビタミン、骨折の治癒機転
    (2)関節
      関節の構造、関節の発生、関節の軟骨、
      滑膜関節の潤滑・摩擦
    (3)腱・靱帯
      コラーゲン線維
    (4)骨格筋
      筋の微細構造、筋の機能
  4)整形外科的治療
    (1)保存的治療
      徒手整復、牽引療法
      外固定法(ギブス)、装具療法、関節穿刺
    (2)手術的治療(観血的治療)
      新鮮創処置、骨の手術、関節の手術
      腱の手術、神経の手術、血管の手術
 

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