↓授業日程表を表示 教科の特徴 【示説】 クラウン・ブリッジ補綴学は、顎口腔系のリハビリテーション教科のひとつで、失われた口腔の諸機能を歯冠補綴装置により回復・改善をはかり、咬合の維持・安定を確立することを目的としている。(コンピテンシー1、3)顎口腔系器官は、摂食や咀嚼を担い咀嚼機能、外観にふれる審美機能そしてコミュニケーションや社会生活に関わる発音機能を司る重要な器官である。これらの正常な状態を理解することで臨床家として遭遇する病的な状態の把握が可能となる。(コンピテンシー7) クラウン・ブリッジ補綴学の講義は第4学年の前期および後期、それに伴う基礎実習は第4学年後期に行われる。この教科では、歯を切削する技術の習練だけでなく、歯・歯周組織の正常な形態や病理・組織学的変化に精通していなければならない。また補綴装置の製作過程では精度が要求されるため、理工学的知識と操作技術が必要となる。さらに製作された補綴装置は、異物感を生じさせず、十分な咀嚼力を発揮し、しかも歯周組織を保護すると同時に、歯列や顔貌と調和した色調・形態を備えている必要がある。そのため適切な診断と設計が行われることが重要となる。(コンピテンシー4)クラウンブリッジ補綴学の履修により本学のディプロマポリシーに掲げる医療人としての高い倫理観や人間性と協調性と、歯科医師としての基本的な知識、技能および態度をより確実なものとする。本科目は、実務経験のある教員が担当している。(コンピテンシー8.1)-4)) ナンバリング C1532-4B 1.一般目標(GIO:General Instructional Objective) 【示説】 口腔のリハビリテーションを行う教科として、口腔諸機能の正常像、異常となる因子、原因などの理解をはかり、診査、診断、設計、治療計画、処置法、術後管理、使用材料の生体の適応法などを通じて、顎口腔系の諸機能と外観および表情の回復する方式に関する本質と術式を修得する。 【実習】 臨床実習に先立ち、有歯顎における基本的な咬合様式を理解し、補綴処置と口腔機能および審美性との関連を履修させ、咬合の保全の重要性を認識し、その技能を修得する。 2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives) 【示説・実習】 1)咬合の調和と不調和について理解する。(10%) 2)クラウン・ブリッジの特徴とその臨床的意義について理解する。(20%) 3)クラウン・ブリッジの基本的診療術式とその特徴について理解する。(10%) 4)クラウン・ブリッジの種類とその特徴と臨床応用について理解する。(10%) 5)有歯顎における基礎的な咬合様式を理解し説明できる。(5%) 6)補綴装置製作の基本操作ができる。(10%) 7)作業用模型の製作過程を理解し製作できる。(10%) 8)クラウン・ブリッジの支台歯形成ができる。(10%) 9)暫間被覆冠の製作ができる。(5%) 10)模擬患者に対する臨床技能を実施できる。(10%) 3.方略(LS:Learning Strategy) 【示説】 1)能動的方法:講義(スライド、板書による) 2)受動的方法:マークシートもしくは記述式ポストテスト、ディスカッション 【実習】 1)能動的方法:講義(示説、実習説明を含む) 2)受動的方法:実習中の記述式ポストテスト、ディスカッション、実技実習(実習説明、デモンストレーションを含む) 4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価) 【実習評価・100%】 1)総括的:実習小テスト、製作物の提出、実技試験(OSCE形式準拠)、客観テスト・95%。 2)平常点(形成的評価を含む):日常的な授業態度や出席状況、そして授業中に交わされる試問の応答などを鑑みて評価を行う。また評価された際にはフィードバックが伴われる。また通年で行われるクラウンブリッジ補綴学講義で、対応する行動目標についても双方向的に評価を行う。グループ指導・5% 事前・事後学修 【示説】 各回の講義内容項目について、教科書および参考図書を読んでおくこと。小テストの実施がある授業日前には特に実習テキストの用語把握などを行うこと。 【実習】 各回の実習内容項目については、実習テキストに内容を詳細に記載してあるので事前に理解しておくこと。事後学習は講義資料などで行われた小テストで対応すること。(30分程度) 【学習図書】New BASIC CROWN and BRIDGE PROSTHODONTICS PROCEDURES、学建書院 事前学習 第1回 学習図書 1章マスターモデル,3章スタディモデルの項を読んでおくこと。(10分) 第2回 学習図書 2章咬合調整、4章トレーの項を読んでおくこと。(10分) 第3回 学習図書 1-4章の復習をしておくこと。(10分) 第4回 学習図書 6章ワックスコーンテクニックの項を読んでおくこと。(10分) 第5回 学習図書 5章全部鋳造冠 A支台歯形成の項を読んでおくこと。(10分) 第6回 学習図書 5章全部鋳造冠 B,Cの項を読んでおくこと。(10分) 第7回 学習図書 5章全部鋳造冠 D,E, Fの項を読んでおくこと。(10分) 第8回 学習図書 5章A-F 全部鋳造冠の復習をしておくこと。(10分) 第9回 学習図書 8章陶材焼付冠の項を読んでおくこと。(10分) 第10回 学習図書 14章上顎臼歯ブリッジ、15章前歯部ブリッジの項を読んでおくこと。(15分) 第11回 学習図書 9章ポーセレンジャケットクラウン、10章オールセラミッククラウン、11章ポーセレンラミネートベニアの項を読んでおくこと。(15分) 第12回 学習図書 5章A,8章A支台歯形成の項の復習をしておくこと。(10分) 第13回 実習試験を行う。前回までの復習をしておくこと。 事後学習 実習した内容を再度見直し、要点を整理しておくこと。(各回10分) 教科書 【示説】 佐藤 亨、腰原 好 編:New BASIC CROWN and BRIDGE PROSTHODONTICS PROCEDURES、学建書院 矢谷博文ら 編:クラウンブリッジ補綴学 第6版、医歯薬出版 佐藤 亨 著:クラウン・ブリッジ補綴学、学建書院 三浦宏之ら 編:クラウンブリッジテクニック、医歯薬出版【実習】 佐藤 亨、腰原 好 編:New BASIC CROWN and BRIDGE PROSTHODONTICS PROCEDURES、学建書院 参考図書 【示説・実習】 羽賀通夫 著:咬合学入門、医歯薬出版 矢谷博文ら 編:クラウンブリッジ補綴学 第6版、医歯薬出版 曾田雅啓ら 編:冠橋義歯補綴学、永末書店 古谷野潔ら 編:プロソドンティクス 第Ⅰ巻、永末書店 オフィスアワー 【講義・実習】 毎週月曜・火曜日 授業終了後 17:30~18:30 本館8階 クラウンブリッジ補綴学講座研究室 総授業コマ数 52コマ 出席について 出席は前回授業のアクティブラーニング(講義開始10分程度まで)の直後に取得する。遅刻は講義開始30分までの入室者に対し、講義終了後にディスカッションを行い、本講を十分理解していると認められる場合に認めることとする。公共交通機関の遅延による場合はこの限りではないが、本講を標準レベルの理解に至っていない場合は認めない。
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