第 4 学 年  口腔健康科学
後 期 計 画 表

↓授業日程表を表示

教科の特徴
口腔健康科学の講義は、障害者歯科学と摂食嚥下リハビリテーション学の2分野に別けて構成されている。以下にそれぞれの教科の特徴と概要を示す。
障害者歯科学
障害者とは、身体障害、知的障害、精神障害によって、継続的に日常生活および社会生活が相当な制限を受ける状態にある者と定義されており、日本全国で総計約730万人に及ぶ。我が国は今、超高齢社会を迎え、2020年には全国で325万人が認知症になると予想され、高齢障害者は急激に増加している。また、脳血管障害などの中枢神経障害だけでなく医療の進歩によってダウン症候群などの先天性高齢障害者も増加している。今後、地域包括医療が推進されていくなかで、歯科治療は難度やリスクが高くなることが推測される。このような社会状況のなかで歯科医師には、治療の基本技能だけでなく、幅広い患者管理の知識、コミュニケーション能力、緊急時対応のスキルなどが求められる。障害者歯科学は、様々な障害の病態、能力不全をよく理解し、歯科治療を安全に施す上で考慮しなければいけない知識を学ぶ学問である。

摂食嚥下リハビリテーション学
 摂食嚥下障害は、口から食べるという人の日常生活に必要不可欠な機能の障害であり、乳幼児から高齢者に至るまで関連し得る。急性期から生活期のいずれでも発症し、特に地域で生活する摂食嚥下障害患者は、歯科医療従事者による対応が妥当と考えられる。歯科医師に求められる摂食嚥下リハビリテーションに関する基本的知識と技能を総合的に修得する。
 超高齢社会において、歯科外来通院が不可能となる高齢患者が増大している。このような患者に対する訪問歯科診療の必要性を理解する。対象者はほぼ全員が有病者であり、医療安全に配慮した診療の基本的知識と技能を修得する。

1.一般目標(GIO:General Instructional Objective)
障害者歯科学
安全で効果的な障害者歯科医療を行うために、必要な障害の概念、各種障害の病態、障害者の行動調整法、障害者患者の全身管理、および障害者患者の口腔管理についての知識を修得する。

摂食嚥下リハビリテーション学
摂食嚥下障害の患者に歯科医師として適切に対応するために、摂食嚥下リハビリテーションに関する基本的知識と技能を修得する。
地域完結型の歯科医療を行うために歯科訪問診療についての知識と態度を習得する。

2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives)
障害者歯科学
1) 障害の概念を説明できる。
2) 各種障害の病態および歯科治療上の問題点を説明できる。
3) 障害者の行動調整法を説明できる。
4) 障害者患者の全身管理法を説明できる。
5) 障害者患者の口腔管理法を説明できる。

摂食嚥下リハビリテーション学
1)摂食嚥下機能の健全な発達と老化の過程について説明する。
2)摂食嚥下障害の概念と主な原因を説明する。
3)摂食嚥下障害の診断に必要な診察および検査項目を説明する。
4)摂食嚥下リハビリテーション、栄養療法について説明する。
5)摂食嚥下障害の補綴歯科的対応について説明する。
6)口腔外科に関わる摂食嚥下障害について説明する。
7)摂食嚥下リハビリテーションにおける歯科医師と他職種の連携について説明する。
8)歯科訪問診療の特徴を説明する。
9)歯科訪問診療の対象者と診療方法を説明する。
10)歯科訪問診療時に発生する全身偶発症とその対応を説明する。
11)歯科訪問診療における地域連携の流れについて説明する。


3.方略(LS:Learning Strategy)
1.講義
2.ケース・スタディー
3.アクティブラーニング


4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価)
1)定期試験(総括的評価):90%講義内容の理解度を多肢選択式、記述試験で評価する。
2)平常点評価(総括的評価):10%日常的な授業における取組状況を評価する。
3)小テスト(形成的評価):クリッカーを使用して評価

準備学習
1)各回の講義内容について、教科書の該当部分を確認しておくこと。
2)教育用webで講義スライドを閲覧しておくこと。
3)小テストの結果を復習すること。

教科書
障害者歯科学
日本障害者歯科学会編:スペシャルニーズデンティストリー、医歯薬出版

摂食嚥下リハビリテーション学
歯学生のための摂食・嚥下リハビリテーション学、医歯薬出版、東京、2008.


参考図書
障害者歯科学 
歯科麻酔学第8版、医歯薬出版

摂食嚥下リハビリテーション学
摂食・嚥下のメカニズム 医歯薬出版、東京、2003. CD-ROM書籍
摂食・嚥下リハビリテーション第3版、医歯薬出版、東京、2016.

オフィスアワー
授業期間中 連日 17:30〜19:00 本館9階
*事前に所在の有無を確認すること
障害者歯科学:内9244
摂食嚥下リハビリテーション学:内9221

総授業コマ数
10コマ

出席について

   担当者  『 * 』は実務経験教員を示す
 福田 謙一 教授*, 大多和 由美 准教授, 石田 瞭 教授*
 杉山 哲也 准教授*, 大久保 真衣 准教授*, 梅村 義成 非常勤講師*
 齋藤 貴之 臨床講師, 澁井 武夫 准教授*, 酒井 克彦 講師*

↑科目ページのtopに戻る

月日 時限 コア・カリキュラム 方略(LS)場所 担当者
(その他の)SBOs
内容項目
1 10/4 3 歯学B-2-2-④⑥⑦
 
1.講義
2.ケース・スタディー
 
新館・第2講義室   福田 謙一
1)障害の概念を説明できる。
2)国際障害分類を説明できる。
3)ノーマライゼーションの考え方を説明できる。
4)障害者に関わる医療統計と社会福祉を説明できる。
5)障害者の人口動態を説明できる。
6)障害者に関わる法律を説明できる。
 
障害者総論
2 10/11 3 歯学E-1-3-⑥、E-4-4)-①
 
1.講義
2.ケース・スタディー
 
新館・第2講義室  大多和 由美
1)発達の概念を説明できる。
2)精神遅滞について説明できる。
3)自閉性障害について説明できる。
4)強度行動障害について説明できる。
5)注意欠陥多動性障害について説明できる。
6)学習障害について説明できる。
7)コミュニケーション法について説明できる。
8)行動療法について説明できる。
 
精神発達・心理的発達と行動の障害
3 10/18 3 歯学E-1-3-⑥、E-4-4)-①
 
1.講義
2.ケース・スタディー
 
新館・第2講義室  大多和 由美
1)感覚障害の概要を説明できる。
2)視覚障害について説明できる。
3)聴覚障害について説明できる。
4)平衡障害について説明できる。
5)先天性無痛汗症について説明できる。
6)味覚障害について説明できる。
7)音声言語障害について説明できる。
8)精神障害の定義について説明できる。
9)統合失調症について説明できる。
10)うつ病について説明できる。
11)神経症について説明できる。
12)認知症について説明できる。

 
感覚障害、音声言語障害、精神および行動の障害
4 10/24 3 歯学E-1-3-⑥、E-4-4)-①
 
1.講義
2.ケース・スタディー
 
新館・第2講義室  福田 謙一
1)運動障害の概要を説明できる。
2)脳性麻痺について説明できる。
3)重症心身障害児・者について説明できる。
4)二分脊椎について説明できる。
5)筋ジストロフィーについて説明できる。
6)脊髄損傷について説明できる。
7)関節リウマチについて説明できる。
8)パーキンソン病について説明できる。
9)脳血管障害について説明できる。
10)脊髄小脳変性症について説明できる。
11)筋萎縮性側索硬化症について説明できる。
12)重症筋無力症について説明できる。

 
神経・運動障害
5 11/1 3 1)てんかんについて説明できる。
2)各種内科的疾患について説明できる。
3)各種症候群について説明できる。
4)各種難病(特定疾患)について説明できる。
5)障害者に安全な歯科治療を行うための全身管理方針について説明できる。
 
1.講義
2.ケース・スタディー 
新館・第2講義室  福田 謙一
歯学E-1-3-⑥、E-4-4)-①②③④⑤ 
行動調整、健康支援、障害者の歯科治療
6 11/15 3 E-2-1)-8 嚥下の機序を説明できる。
E-2-4)-(10)-2 嚥下障害を概説できる。
E-4-3)-10 摂食・嚥下障害の診察、検査、診断を説明できる。
 
講義
 
新館・第2講義室  石田 瞭
1) 摂食嚥下機能の健全な発達と老化の過程について説明する。
2) 摂食嚥下障害の概念と主な原因を説明する。
3) 摂食嚥下障害の診断に必要な診察および検査項目を説明する。  
摂食嚥下障害総論、摂食嚥下機能の評価
7 11/22 3 F-10-1)-1 
成長期の患者の顎顔面形態と口唇・口腔内所見の特徴を説明できる。
 
講義  新館・第2講義室  大久保 真衣
1)摂食嚥下機能の健全な発達と老化の過程について説明する。  
摂食嚥下機能の発達と障害
8 11/29 3 E-4-3)-11 摂食・嚥下リハビリテーションを説明できる。
 
講義  新館・第2講義室  石田 瞭
4)摂食嚥下リハビリテーション、栄養療法について説明する。 
摂食嚥下リハビリテーション
9 12/6 3 E-2-4)-(5)-12 口腔癌の特徴、予防、症状および治療法を説明できる。
F-10-1)-1 成長期の患者の顎顔面形態と口唇・口腔内所見の特徴を説明できる。
 
講義  新館・第2講義室  石田 瞭
澁井 武夫
酒井 克彦
6)口腔外科に関わる摂食嚥下障害について説明する。
 
口腔外科に関わる摂食嚥下障害

10 1/17 3 A-7-3)-2 医療チームや各構成員(歯科医師、医師、薬剤師、看護師、歯科衛生士、歯科技工士、その他の医療職)の役割分担と連携・責任体制について説明し、チームの一員として参加できる。
A-7-3)-3 保健・医療・福祉・介護の連携を理解し、歯科医師の役割を説明できる。
B-2-2)-5 保健・医療・福祉・介護の連携を理解し、歯科医師の役割を説明できる。
B-2-2)-6 高齢者のおかれた社会環境を説明できる。
B-2-2)-9 地域における保健・医療・福祉・介護の分野間の連携および他職種間の連携の必要性について説明できる。
E-4-3)-1 地域における保健・医療・福祉・介護の分野間の連携および他職種間の連携の必要性について説明できる。
E-4-3)-8 要介護高齢者(在宅要介護者も含む)の歯科治療時の注意点を説明できる。
E-4-3)-9 歯科訪問診療について説明できる。
 
講義  新館・第2講義室  石田 瞭
杉山 哲也
梅村 義成
齋藤 貴之
5)摂食嚥下障害の補綴歯科的対応について説明する。
7)摂食嚥下リハビリテーションにおける歯科医師と他職種の連携について説明する。
8)歯科訪問診療の特徴を説明する。
9)歯科訪問診療の対象者と診療方法を説明する。
10)歯科訪問診療時に発生する全身偶発症とその対応を説明する。
11)歯科訪問診療における地域連携の流れについて説明する。
 
摂食嚥下リハビリテーションの多職種連携
歯科訪問診療に関する講義


↑科目ページのtopに戻る