↓授業日程表を表示 教科の特徴 歯科領域の疾患や処置にはとかく疼痛や不快感を伴うものが多い。従来から、歯痛・神経痛などの激しい痛みに対する鎮痛法、ならびに歯科治療をはじめ種々の口腔疾患手術時の除痛法は、歯科医師にとって最も重要な課題のひとつとされている。麻酔、とくに局所麻酔は、日常の歯科診療において1日たりとも欠かせない手段であり、その使用頻度も他科に比べてきわめて高い。また歯科を訪れる患者は、性・年齢・職業・生活環境等を問わないばかりか、中にはいろいろの医科疾患を合併している場合が少なくないため、医療事故防止のためには歯科治療に際しては局所のみならず全身的な管理も必要である。とくに高齢者・有病者・障害者外来歯科治療における全身管理は重要なものとなる。一方、最近では、口腔顎顔面外科ではもちろん、小児歯科、保存科、その他、障害者歯科治療においても全身麻酔法あるいは精神鎮静法の適用が多くなっている。現代の麻酔学は、ただ単に手術時の疼痛除去にとどまらず、快適な歯科治療の提供、さらに患者の生命の安全を守るために全身状態の管理をも研究する学問であり、歯科麻酔科医の従事する分野は極めて広範となっており、その責務も重大である。したがって、この教科内容を十分に理解するためには、基礎医学・歯科医学ならびに臨床医学・歯科医学全般にわたる統合的な知識のもとに、論理的思考に基づく問題発見・解決能力が要求される。 歯科麻酔学の学修を通じて、多様な患者に対して安全で快適な全人的歯科医療を高い倫理観のもとに提供するための人間性・協調性にあふれる態度、技能および知識を身につけるとともに、常に医療人として自主的な学修・研修を継続し、向上しようとする習慣を形成する。本科目は、実務経験のある教員が担当している。(コンピテンシー 1, 2, 4, 5, 7, 8(4), 8(5)) ナンバリング C2002-4B 1.一般目標(GIO:General Instructional Objective) 安全で快適な歯科医療を行うために、必要な局所麻酔、バイタルサインの観察、救急蘇生法、および患者管理についての知識と技能を修得する。 2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives) 1) 局所麻酔に必要な器材を準備して局所麻酔できる。 2) バイタルサインを適切に観察できる。 3) 心肺蘇生法を実施できる。 4) 患者の全身管理計画を立案できる。 3.方略(LS:Learning Strategy) 1) 実習 2) ケース・スタディーに基づくグループワークを活用した課題解決型学修 4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価) 1) 観察記録、レポート(総括的評価):実習評価中の90% 2) 平常点評価(総括的評価):実習評価中の10% 事前・事後学修 事前 1) 各回の実習内容について、教育用webの講義スライドを復習しておくこと(約15分)。 事後 1) 各回の実習内容について、講義および実習資料で復習しておくこと(約15分)。 【e-Learning】
教科書 福島和昭監修 一戸達也、北畑 洋、嶋田昌彦、丹羽 均、宮脇卓也編集:歯科麻酔学、第8版、医歯薬出版 参考図書 一戸達也編:歯科における安全で確実な局所麻酔、第1版、第一歯科出版 オフィスアワー 毎週 火曜・水曜 17:30~19:00:本館9階歯科麻酔学研究室 総授業コマ数 8コマ 出席について 実習開始時に出席をとり、着席していたものを出席とする。実習開始30分後までに入室した場合は遅刻とし、それ以降の入室については欠席とする。公共交通機関の遅延が30分を超える場合は考慮するが、30分以内の場合は考慮しない。
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