第 4 学 年  臨床検査学
前 期 計 画 表

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教科の特徴
臨床検査学はヒトの身体内で起こっている現象を客観的に捉えるための学問である。臨床検査は、健康なのか健康ではないのか、健康ではない場合にはどこが悪いのか、さらには選択した治療は患者に効果があるのか、疾患の予後はどうなのかなどを判定する際に用いられる。疾患の治療には診断が必要不可欠であるが、本講義ではその診断の礎となる臨床検査の方法とその意味を学ぶ。本教科は他の臨床科目とも密接に関連し、医学・歯科医学を統合的に理解して全人的な歯科医療を提供するために必要な基礎的な知識の根幹となるものである。(コンピテンシー2、6、7)

ナンバリング
B1005-4A

1.一般目標(GIO:General Instructional Objective)
患者の病状を客観的に把握できるようになるために、臨床検査の意義と意味を修得する。

2.行動目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives)
1)基準範囲の設定、スクリーニング検査について説明できる。(0~5%)
2)赤血球の検査、貧血の検査について説明できる。(5~10%)
3)白血球の検査、炎症・感染症の検査について説明できる。(5~10%)
4)血液凝固検査について説明できる。(5~10%)
5)免疫学的検査について説明できる。(5~10%)
6)膵・肝・腎機能検査について説明できる。(5~10%)
7)尿検査、糞便検査について説明できる。(5~10%)
8)生理機能検査について説明できる。(5~10%)
9)金属アレルギーの検査について説明できる。(5~10%)
10)味覚障害の検査について説明できる。(5~10%)
11)口腔乾燥の検査について説明できる。(5~10%)
12)心理テストについて説明できる。(0~5%)
13)病理組織検査について説明できる。(5~10%)

3.方略(LS:Learning Strategy)
1)受動的方法:講義
2)能動的方法:プレテスト(事前事後学修の確認を含む)、ディスカッション
3)媒体:参考図書、スライド、プリントなど

4.評価(Evaluation)(形成的評価・総括的評価)
1)中間試験および定期試験(総括的評価)90~100%
 講義内容の理解度を空欄補充、真偽選択、多肢選択、論述などの記述試験で評価する。
 中間試験(1回実施) 40~50% 定期試験 50~60%
 (中間試験は病理学・口腔病理学の全範囲を含めたシラバスに記載の臨床検査学の第1~6回の範囲、定期試験は臨床検査学の全範囲とする。)
2)平常点評価(総括的評価)0~10%
 日常的な授業中の態度、プレテストに対する回答状況、授業の出欠状況などを評価する。
3)事前事後学修評価(形成的評価)
 各回の授業内容について、授業開始前に前回の講義の事後学修の内容および当日の事前学習の内容についてプレテストを実施し、評価する。

事前・事後学修
●事前学修:
・講義資料を事前にダウンロードし読んでおくこと(15~20分)

・下記の内容に関して復習しておくこと
第7回(6/4)   第1~6回の講義および病理学・口腔病理学について
第15回(9/10)  第1~14回の講義について

●事後学修
第1~6、8~14回:授業内容を再度見直し、重要なポイントをリストアップし、ノートにまとめる。(10~15分)
第7回:試験の出題範囲の復習をする。(25~30分)
第15回:授業内容を再度見直し、重要なポイントを確認する。(15~20分)

事前学修については当日の講義前にプレテストで確認する。
事後学修については次回の講義前にプレテストで確認する。

【e-Learning】

教科書
特になし

参考図書
口腔医療に必要な臨床検査 第1版第2刷、井上 孝、松坂賢一、デンタルダイヤモンド社
標準臨床検査医学 第5版、監修:高木 康、編集:山田俊幸・大西宏明、医学書院
異常値の出るメカニズム 第7版、監修:河合 忠、編集:山田俊幸・本田孝行、医学書院
日本臨床検査医学会『臨床検査値 学生用共通基準範囲の設定について』
https://www.jslm.org/committees/standard/ref_2011.html

オフィスアワー
講義日の放課後(18:00~19:00):本館9階病理学講座
(但し、時間外でも在室であれば可能な限り質問を受け付ける。)
非常勤の先生や市川総合病院の先生への質問は、講義終了後次の授業が始まるまで講義室内で受け付ける。

総授業コマ数
15コマ

出席について
出席は講義開始直後に取る。開始30分後までに入室した場合は遅刻とし、それ以降は欠席とする。
公共交通機関の遅延は考慮する(遅延証明は到着時刻、学生番号、氏名を記入のうえ、講義終了後に担当者に持ってくること)。

   担当者  『 * 』は実務経験教員を示す
 松坂 賢一 教授*, 安彦 善裕 非常勤講師*, 村上 聡 非常勤講師*
 國分 克寿 准教授*, 橋本 和彦 准教授*, 中島 啓 講師*
 明石 良彦 助教*, 山本 圭 助教*

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月日 時限 コア・カリキュラム 方略(LS)場所 担当者
(その他の)SBOs
内容項目
1 4/16 1 C-6-1-2
スクリーニング検査を理解している。
D-2-3-1
臨床検査の目的と適応を理解している。
D-2-3-6
臨床検査結果と疾患の関係を理解している。
D-2-3-8
患者(小児、妊産婦、高齢者を含む)の全身状態の評価を理解している。
 
・プレテスト(事前事後学修の確認を含む)
・講義
・ディスカッション 
新館・8階 第2講義室
 
松坂 賢一
1)基準範囲の設定、スクリーニング検査について説明できる。 
臨床検査概論、健康の目安、スクリーニング検査
○臨床検査 主な検査項目【e-Learning】
○4/16 講義資料【e-Learning】
○4/16 プレテスト【e-Learning】
2 4/23 1 D-2-3-1
臨床検査の目的と適応を理解している。
D-2-3-6
臨床検査結果と疾患の関係を理解している。
D-2-3-8
患者(小児、妊産婦、高齢者を含む)の全身状態の評価を理解している。
D-3-1-10-1
口腔、顎顔面領域に症状を現す血液疾患(貧血、出血性素因、白血病)とスクリーニング検査法を理解している。
 
・プレテスト(事前事後学修の確認を含む)
・講義
・ディスカッション 
新館・8階 第2講義室
 
國分 克寿
2)赤血球の検査、貧血の検査について説明できる。 
赤血球の検査、貧血の検査
○4/23 講義資料(4/22 15:00修正)【e-Learning】
○4/23 プレテスト【e-Learning】
3 5/7 1 D-2-3-1
臨床検査の目的と適応を理解している。
D-2-3-6
臨床検査結果と疾患の関係を理解している。
D-2-3-8
患者(小児、妊産婦、高齢者を含む)の全身状態の評価を理解している。
D-3-1-3-3
炎症の診断に必要な検査法を理解している。
D-3-1-10-1
口腔、顎顔面領域に症状を現す血液疾患(貧血、出血性素因、白血病)とスクリーニング検査法を理解している。
 
・プレテスト(事前事後学修の確認を含む)
・講義
・ディスカッション 
新館・8階 第2講義室
 
明石 良彦
3)白血球の検査、炎症・感染症の検査について説明できる。 
白血球の検査、炎症・感染症の検査
○5/7 プレテスト【e-Learning】
4 5/14 1 D-2-3-1
臨床検査の目的と適応を理解している。
D-2-3-6
臨床検査結果と疾患の関係を理解している。
D-2-3-8
患者(小児、妊産婦、高齢者を含む)の全身状態の評価を理解している。
D-3-1-3-3
炎症の診断に必要な検査法を理解している。
D-3-1-10-1
口腔、顎顔面領域に症状を現す血液疾患(貧血、出血性素因、白血病)とスクリーニング検査法を理解している。
 
・プレテスト(事前事後学修の確認を含む)
・講義
・ディスカッション 
新館・8階 第2講義室
 
明石 良彦
3)白血球の検査、炎症・感染症の検査について説明できる。 
白血球の検査、炎症・感染症の検査
○5/14 プレテスト【e-Learning】
5 5/21 1 D-2-3-1
臨床検査の目的と適応を理解している。
D-2-3-6
臨床検査結果と疾患の関係を理解している。
D-2-3-8
患者(小児、妊産婦、高齢者を含む)の全身状態の評価を理解している。
D-3-1-10-1
口腔、顎顔面領域に症状を現す血液疾患(貧血、出血性素因、白血病)とスクリーニング検査法を理解している。
 
・プレテスト(事前事後学修の確認を含む)
・講義
・ディスカッション 
新館・8階 第2講義室
 
中島 啓
4)血液凝固検査について説明できる。 
血液凝固検査
○5/21 プレテスト【e-Learning】
6 5/28 1 D-2-3-1
臨床検査の目的と適応を理解している。
D-2-3-6
臨床検査結果と疾患の関係を理解している。
D-2-3-8
患者(小児、妊産婦、高齢者を含む)の全身状態の評価を理解している。
 
・プレテスト(事前事後学修の確認を含む)
・講義
・ディスカッション 
新館・8階 第2講義室
 
松坂 賢一
山本 圭
5)免疫学的検査について説明できる。 
免疫学的検査(自己抗体、血液型・輸血関連検査)
○5/28 プレテスト【e-Learning】
7 6/4 1 C-6-1-2
スクリーニング検査を理解している。
D-2-3-1
臨床検査の目的と適応を理解している。
D-2-3-6
臨床検査結果と疾患の関係を理解している。
D-2-3-8
患者(小児、妊産婦、高齢者を含む)の全身状態の評価を理解している。
D-3-1-3-3
炎症の診断に必要な検査法を理解している。
D-3-1-10-1
口腔、顎顔面領域に症状を現す血液疾患(貧血、出血性素因、白血病)とスクリーニング検査法を理解している。
 
・試験  本館・13階 第1講義室
 
松坂 賢一
國分 克寿
中島 啓
明石 良彦
山本 圭
1)基準範囲の設定とスクリーニング検査について説明できる。
2)赤血球の検査、貧血の検査について説明できる。
3)白血球の検査、炎症・感染症の検査について説明できる。
4)血液凝固検査について説明できる。
5)免疫学的検査について説明できる。 
中間試験(臨床検査学、病理学および口腔病理学)
・臨床検査学の第1~6回の範囲
・病理学・口腔病理学の全範囲
【e-Learning】
8 6/11 1 D-2-3-1
臨床検査の目的と適応を理解している。
D-2-3-6
臨床検査結果と疾患の関係を理解している。
D-2-3-8
患者(小児、妊産婦、高齢者を含む)の全身状態の評価を理解している。
 
・プレテスト(事前事後学修の確認を含む)
・講義
・ディスカッション 
新館・8階 第2講義室
 
松坂 賢一
6)膵・肝・腎機能検査について説明できる。 
膵・肝・腎機能検査(血液生化学)
○6/11 プレテスト【e-Learning】
9 6/18 1 D-2-3-1
臨床検査の目的と適応を理解している。
D-2-3-6
臨床検査結果と疾患の関係を理解している。
D-2-3-8
患者(小児、妊産婦、高齢者を含む)の全身状態の評価を理解している。
 
・プレテスト(事前事後学修の確認を含む)
・講義
・ディスカッション 
新館・8階 第2講義室
 
松坂 賢一
7)尿検査、糞便検査について説明できる。 
尿検査(腎機能検査)、糞便検査
○6/18 プレテスト【e-Learning】
10 6/25 1 D-2-3-1
臨床検査の目的と適応を理解している。
D-2-3-6
臨床検査結果と疾患の関係を理解している。
D-2-3-8
患者(小児、妊産婦、高齢者を含む)の全身状態の評価を理解している。
D-3-1-11-5
口腔乾燥の原因、診察、検査、診断及び治療方針を理解している。
 
・講義
・ディスカッション 
新館・8階 第2講義室
 
村上 聡
11)口腔乾燥の検査について説明できる。 
口腔乾燥の検査(ドライマウス)
【e-Learning】
11 7/2 1 D-2-3-1
臨床検査の目的と適応を理解している。
D-2-3-2
バイタルサインの意義とそのモニタリングの方法を理解している。
D-2-3-3
血圧、脈拍数、呼吸数、体温の測定方法と異常所見を理解している。
D-2-3-5
心電図検査及び動脈血酸素飽和度測定(パルスオキシメトリー)の目的と適応を理解している。
D-2-3-6
臨床検査結果と疾患の関係を理解している。
D-2-3-8
患者(小児、妊産婦、高齢者を含む)の全身状態の評価を理解している。
 
・プレテスト(事前事後学修の確認を含む)
・講義
・ディスカッション 
新館・8階 第2講義室
 
松坂 賢一
8)生理機能検査について説明できる。 
生理機能検査 -体温、脈拍、血圧、心電図、呼吸機能-
○7/2 プレテスト【e-Learning】
12 7/9 1 D-2-3-1
臨床検査の目的と適応を理解している。
D-2-3-6
臨床検査結果と疾患の関係を理解している。
D-2-3-8
患者(小児、妊産婦、高齢者を含む)の全身状態の評価を理解している。
D-5-9-1
心身相関を理解している。
D-5-9-2
口腔顔面領域に関連して現れる精神医学的病態(主に精神疾患)及び心身医学的病態(歯科心身症又は口腔心身症)を理解している。
D-5-9-3
口腔、顎顔面領域に症状を現す精神医学的病態(主に精神疾患)及び心身医学的病態(歯科心身症又は口腔心身症)による疾患の症状、診断及び治療法を理解している。
D-5-9-4
心理テストの目的と意義を理解している。
D-5-9-5
舌痛症を理解している。
D-5-9-6
歯科治療恐怖症を理解している。
D-5-9-7
心身医学的治療を理解している。
 
・講義
・ディスカッション 
新館・8階 第2講義室
 
安彦 善裕
12)心理テストについて説明できる。 
心理テスト
【e-Learning】
13 7/16 1 D-2-3-1
臨床検査の目的と適応を理解している。
D-2-3-6
臨床検査結果と疾患の関係を理解している。
D-2-3-8
患者(小児、妊産婦、高齢者を含む)の全身状態の評価を理解している。
D-2-6-1
病理組織検査の種類と適応を理解している。
 
・講義
・ディスカッション 
新館・8階 第2講義室
 
橋本 和彦
13)病理組織検査について説明できる。 
病理組織検査(細胞診、組織診)
【e-Learning】
14 9/3 1 D-2-3-1
臨床検査の目的と適応を理解している。
D-2-3-6
臨床検査結果と疾患の関係を理解している。
D-2-3-8
患者(小児、妊産婦、高齢者を含む)の全身状態の評価を理解している。
D-3-1-11-4
味覚障害の原因、診察、検査、診断及び治療方針を理解している。
 
・プレテスト(事前事後学修の確認を含む)
・講義
・ディスカッション 
新館・8階 第2講義室
 
明石 良彦
9)金属アレルギーの検査について説明できる。
10)味覚障害の検査について説明できる。 
金属アレルギーの検査、味覚障害の検査
○9/3 プレテスト【e-Learning】
15 9/10 1 C-6-1-2
スクリーニング検査を理解している。
D-2-3-1
臨床検査の目的と適応を理解している。
D-2-3-2
バイタルサインの意義とそのモニタリングの方法を理解している。
D-2-3-3
血圧、脈拍数、呼吸数、体温の測定方法と異常所見を理解している。
D-2-3-5
心電図検査及び動脈血酸素飽和度測定(パルスオキシメトリー)の目的と適応を理解している。
D-2-3-6
臨床検査結果と疾患の関係を理解している。
D-2-3-8
患者(小児、妊産婦、高齢者を含む)の全身状態の評価を理解している。
D-2-6-1
病理組織検査の種類と適応を理解している。
D-3-1-3-3
炎症の診断に必要な検査法を理解している。
D-3-1-10-1
口腔、顎顔面領域に症状を現す血液疾患(貧血、出血性素因、白血病)とスクリーニング検査法を理解している。
D-3-1-11-4
味覚障害の原因、診察、検査、診断及び治療方針を理解している。
D-3-1-11-5
口腔乾燥の原因、診察、検査、診断及び治療方針を理解している。
D-5-9-1
心身相関を理解している。
D-5-9-2
口腔顔面領域に関連して現れる精神医学的病態(主に精神疾患)及び心身医学的病態(歯科心身症又は口腔心身症)を理解している。
D-5-9-3
口腔、顎顔面領域に症状を現す精神医学的病態(主に精神疾患)及び心身医学的病態(歯科心身症又は口腔心身症)による疾患の症状、診断及び治療法を理解している。
D-5-9-4
心理テストの目的と意義を理解している。
D-5-9-5
舌痛症を理解している。
D-5-9-6
歯科治療恐怖症を理解している。
D-5-9-7
心身医学的治療を理解している。
 
・講義
・ディスカッション 
新館・8階 第2講義室
 
松坂 賢一
1)基準範囲の設定、スクリーニング検査について説明できる。
2)赤血球の検査、貧血の検査について説明できる。
3)白血球の検査、炎症・感染症の検査について説明できる。
4)血液凝固検査について説明できる。
5)免疫学的検査について説明できる。
6)膵・肝・腎機能検査について説明できる。
7)尿検査、糞便検査について説明できる。
8)生理機能検査について説明できる。
9)金属アレルギーの検査について説明できる。
10)味覚障害の検査について説明できる。
11)口腔乾燥の検査について説明できる。
12)心理テストについて説明できる。
13)病理組織検査について説明できる。 
臨床検査学まとめ講義
【e-Learning】

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